無難な色でまとめがちなインテリア。
好きな色を1色決めてアクセントとして取り入れれば、
印象的で愛着の湧く空間がつくれます。
今回はアクセントカラーを空間に取り入れるヒントをご紹介します。
部屋全体の雰囲気やイメージを決める要素の一つが、色の組み合わせです。配色の基本は一般的にベースカラー70%、アソートカラー25%、アクセントカラー5%と言われています。ベースカラーは床や壁や天井などの大きな面積を占める色、アソートカラーはその次に面積の大きいカーテンやソファなどの色。そして、アクセントカラーはクッションカバーや置物や絵画など、面積は小さくても部屋の雰囲気を効果的に演出する色です。
アクセントカラーはつくりたいイメージによって決めると良いでしょう。イエローは元気さ、赤は暖かさなど、色によってさまざまな効果が期待できます。「海が好きだからマリンブルー」「草花が好きなのでグリーン」という具合に、ご家族の好きな色を選ぶことで愛着の湧く空間になるでしょう。また、季節によってアクセントカラーを変え、変化を楽しむ方法もあります。
二世帯住宅の場合、親世帯と子世帯で全く異なるテイストのインテリアを希望されるご家族も多いですが、ここでもアクセントカラーが効果を発揮します。全体的なテイストは異なっていても、アクセントカラーを共通化すれば、統一感のある住まいになります。
ダイワハウス 岡崎xevoΣ PREMIUM展示場(愛知県)の場合
「音と絆を紡ぐ家」をコンセプトとして、本格的な防音室「ジャズドラム室」や、
二世帯の住まい方をご提案する住宅展示場を例に、アクセントカラーの取り入れ方をご紹介します。
ここでアクセントになっているのは「カリフォルニアブルー」です。
- 2 階
子世帯 - 明るい木目とオフホワイトを基調にした空間に、美しいブルーをプラス。
▲◀ リビングのアクセント壁リビングのコーナーサッシの両側に、ブルーのアクセントクロスを。美しいブルーと窓から見える景色がコントラストを生み、印象的なリビングになっています。
キッチンの
アクセントタイル ▶キッチンのカウンター収納上には、ラスティックでモダンなアクセントタイルを張りました。白いタイルにブルーをランダムに散りばめて、華やかさを演出しています。
◀ 寝室のファブリックピローケースにブルーを取り入れました。小さな面積でも、色の力で視線を集める効果は大。
造作ベンチの張り地 ▶LDKの一角に設けた造作のベンチとクッションには、ブルーのインテリアファブリックを選びました。
- 1 階
親世帯 - ブルーをアクセントにした高級感と落ち着きのあるインテリア。
▼ 和室のアクセント壁現代的なデザインの和室に、創作和紙のアクセントクロスを張りました。間接照明によってブルーとゴールドのクロスが照らされ、特別感のある空間を演出します。
◀ 和室の
アクセント壁現代的なデザインの和室に、創作和紙のアクセントクロスを張りました。間接照明によってブルーとゴールドのクロスが照らされ、特別感のある空間を演出します。
▼ テラスのクッション芝生のテラスに設けたベンチコーナーには、クッションにブルーを取り入れて、室内のコーディネートとリンクさせています。
ジャズファン憧れの色
カリフォルニアブルー
愛知県岡崎市はジャズの街。そして、ジャズファンが憧れるJBL社のスピーカー前面には独特の灰色がかった青が使われています。
この青色は、同社がカリフォルニアに本社を構えることから「カリフォルニアブルー」と呼ばれます。当展示場では音楽好きな家族を想定し、アクセントカラーとして取り入れました。
アドバイス
大和ハウス工業
本社 住宅事業本部
村上 かをり
アドバイス
大和ハウス工業
本社 住宅事業本部
野田 早織
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