はじめての家づくり、なにから始めたらいいの?
そんな方にこそ知ってほしい6つのポイントをご紹介します。
第5条となる今回は「工事から引き渡しまで」。
お金の支払い時期や地鎮祭のことなど素朴な疑問にもお答えしながら
工事期間を楽しむコツをご紹介。
次回の第6条「入居後」に向かってラストスパートです!
第5条 住む人も参加する家づくりの工事
~この体験を家族の思い出に~
初めて家を建てる人にとって、工事のプロセスはわかりにくいものです。
施工はプロにお任せするとしても、ご自分でも参加する気持ちで
工事全体の流れを把握して、家づくりを楽しみましょう。
いよいよ工事がスタート!こんなとき、どうする?
「私たちの家づくりを、この会社に任せよう!」と決めて契約したら、いよいよ工事の始まりです。家がどのように出来上がっていくのか、その際にはどんなことに注意すればいいのか、工事の過程に沿って見ていきましょう。
1.契約
家の代金を支払う時期は?
プランが決まったら依頼先の会社と「工事請負契約」を結びます。家の代金の支払いは、「契約時」、工事を始める「着工時」、上棟する「中間時」、完成後の「引き渡し時」の4回に分けて行うのが一般的です。ところが、通常の住宅ローンの場合、ローンの申請がおりて正式に融資が実行されるのは、建物の完成後です。それまでは自己資金で支払うか、ローンを融資してもらうまでの短期間だけ借り入れる「つなぎ融資」で対応することになります。資金が足りない!とあわてることのないよう、依頼先や金融機関とよく相談しておきましょう。
契約時のチェックポイント
契約を結ぶ前に、依頼先の会社から「本設計の図面」と「本見積もり」が提出されます。図面や設備が希望と違っていた場合、契約後に追加工事費用が必要になってしまうため、希望したものと契約書の内容にずれがないか、見落としのないようにしっかり確認してください。
- 本設計の図面
設備を見落としがちなので注意しましょう。 - 本見積もり
本体工事費だけでなく、別途工事費の内容もチェック!基礎補強工事、外構、エアコン、カーテンや照明など、契約に含まれない工事は何か確認しましょう。
2.着工・基礎工事
工事が始まる前にしておくことは?
近隣の住民の方へのあいさつまわりをしておきましょう。
- タイミング
「着工前」と「工事終了後」はもちろん、騒音などで迷惑をかけることもあるので「工事中」にも問題がないか確認するために足を運ぶことをおすすめします。 - 心得
業者任せにはせず、完成後のご近所づきあいも考えて、きちんと家族いっしょにお伺いしてごあいさつしましょう。 - 手みやげ
あいさつの際には、簡単な手みやげを持参するといいでしょう。
3.上棟
地鎮祭や上棟式って、本当に必要なの?
行うかどうかは基本的に自由です。最近では略式にする方も増えています。しかし、現場の職人さんにとっては節目となる重要な儀式です。家を建ててくれる人たちとのコミュニケーションを深める場として活用してはいかがでしょう。また、多くの方にとって、家づくりは何度も体験できない貴重なイベントです。せっかくの機会ですから、家族の思い出のひとつとして楽しんでみてください。
4.各種工事
工事中は何をしたらいい?
上棟式が終わると、間仕切り工事、電気・ガスなどの配線・配管工事、断熱材の入った壁にクロスを貼るなどの内装工事を行います。ダイワハウスでは、間仕切り工事の完了前後、内装工事の後に「立ち会い」をお願いしています。
立ち会い時のチェックポイント
契約を結ぶ前に、依頼先の会社から「本設計の図面」と「本見積もり」が提出されます。図面や設備が希望と違っていた場合、契約後に追加工事費用が必要になってしまうため、希望したものと契約書の内容にずれがないか、見落としのないようにしっかり確認してください。
- 工事の進行などを確認しましょう。
- 気になる箇所が出てきたら、遠慮なく営業担当者や現場監督に伝えて対処してもらいましょう。
- 外構や造園工事がスケジュール通りに進んでいるかも忘れずにチェックしてください。
工事中に見に行ってもいい?
できあがっていく過程を楽しんでいる様子を知ってもらえば、職人さんも一生懸命やってあげたいと思ってくれるはず。工事の邪魔にならない程度で見に行きましょう。
工事現場にお茶菓子は出すべき?
最近はお茶菓子不要としているケースも多いのですが、現場に出向いて声をかけると、職人さんとも良い関係が築けます。
5.竣工 6.引き渡し
ついに完成!引き渡し時にすることは?
引き渡しの前に行われる「竣工検査」には必ず立ち会いましょう。
竣工検査時のチェックポイント
契約を結ぶ前に、依頼先の会社から「本設計の図面」と「本見積もり」が提出されます。図面や設備が希望と違っていた場合、契約後に追加工事費用が必要になってしまうため、希望したものと契約書の内容にずれがないか、見落としのないようにしっかり確認してください。
- 建具はスムーズに開閉できるか。
- 照明や設備機器は正常に動くか。など
- 浴室や床暖房など設備の取り扱いについて不明な点があれば確認しましょう。
責任を持って対応してくれる会社に任せよう!
ここまで工事のプロセスについてご説明してきましたが、どれほど素晴らしいプランがあっても、肝心なのはそれを実現する施工の技術力や体制です。経験や実績が豊富な会社や何かあった場合に責任をきちんと取れる会社に依頼しましょう。
また、新築住宅は引き渡しから10年間、事業者に瑕疵(※1)担保責任が義務づけられていて、もし事業者が倒産しても保険金や保証金で修理費用がカバーされますが、その期限は引き渡しから10年以内。もし、その後に事業者が倒産してしまったら!?できれば依頼先の会社の経営が安定しているか、将来も持続するためのビジョンがあるかなども調べておきたいところです。
ダイワハウスでは、当社社員の管理のもと、当社の審査をクリアした総合施工店の専任監督員が、当社からの指示を職人に伝達・確認。着工から竣工まで一貫して施工することで品質の安定を確保しています。さらに「構造耐力上主要な部分」の20年保証(※2)をはじめ、業界トップクラスの初期保証を実施し、安全・安心に暮らせる家をつくっています。
- ※1「瑕疵」とは、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分の欠陥のことです。
- ※2商品によって異なります。
家づくりの体験を子どもたちの思い出に!
さて、最後におすすめしたいことがあります。家族にお子さまがいらっしゃったら、家が建っていく現場や地鎮祭などの行事をぜひ体験させてあげてください。これから自分が暮らす家や子ども部屋ができていく様子を見れば、家への愛着が生まれ、家を大切に使うようになります。そんな家を建ててくれた親御さんへの尊敬の念も生まれるはずです。職人さんがいきいきと働く様子を見れば、仕事への興味や働く人への感謝もわくことでしょう。写真を撮って記録を残せば、家が完成するまでのアルバムとして家族の良い記念になります。だんだん家が建っていく工程を、家族みんなで見守り楽しんでください。
さあ、いよいよ念願の新生活のスタートです。家具を揃えたり、新居にお客さまを招いたり、楽しい計画がいっぱいですね。でも、その前に…。家を建ててから必要になるお金や、将来必要になるメンテナンスについても事前に把握しておきましょう。次回は、これだけは知っておきたい家づくり情報の最終回です!
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