ガーデニングを始める前に、まずは日当たりや水はけなど、わが家の庭の環境を知ること。そして、庭でどう過ごしたいか、どんな庭をつくりたいかを考えることが大切です。雑誌やインターネットなどを見て情報収集を行い、どんなテイストの庭にするか、イメージを固めておきましょう。
最初から広い範囲で、たくさんの植物を育てるのはむずかしいもの。普段忙しくて週末しか時間がない場合は、あまり手のかからない植物を選ぶ方法もあります。また、庭が狭くてスペースがないのなら、プランターでも十分に楽しめます。ライフスタイルに合わせて、無理せず庭づくりを楽しみましょう。植物を育てていくうちに愛着がわき、自然と触れ合う楽しみも味わえます。
春先になるとホームセンターなどでも草花の苗が豊富に出回ります。
その前にどんな庭をつくりたいのかイメージし、無理のない計画を立てましょう。
日当たりや風通し、水はけなど、植物を育てるための環境をチェックしましょう。また、道路に面した、エントランスやアプローチは外観の一部となるので見栄えも大切。一方リビングに面したメインガーデンは家族が楽しむことが優先。場所によって庭の見せ方や楽しみ方も異なります。
庭づくりもインテリアと同じ。雑誌やインターネットで、好みの庭や植物の写真を集めてみましょう。例えば、花の彩りを楽しむ庭、個性的なアジアンテイストの庭、フレンチカントリースタイルの庭など…。つくりたい庭がイメージしやすくなります。
庭に出て、どこに何を植えるか考えます。そして、土を耕し、水はけなど土の状態を把握し、培養土を入れるなどして環境を整えましょう。実際に作業してみることで、花壇の広さを体感できるので、無理なく手入れできる範囲を決めやすくなります。また、雑草対策などをしておくと、面倒な作業が減り、庭仕事を楽しむ時間を確保しやすくなります。
限られたスペースでも工夫次第で、わが家らしい庭がつくれます。
毎年少しずつ植物を増やすなど、無理なくガーデニングを楽しみましょう。
植物は、発芽して花を咲かせて枯れるまでが1年以内~2年の「一年草」「二年草」と、根が地中に残って生き続ける「多年草」「低木」「高木」に分けられます。育てようとしている植物のライフサイクルや成長パターンを知り、適正な時期に植え替えや株分けなどのお手入れを。初心者は種まきから始めるより、苗から育てるのがおすすめです。また、日当たりや水はけなど、それぞれの植物が好む環境を知っておくことも大切です。
プランターなどコンテナの場合は、大きく育つ植物をコンパクトに楽しんだり、手軽に移動できる利点があります。スペースがなくても育てられますが、こまめな水やりが欠かせません。一方、地植えは根付くと地面の水を吸ってくれるので、水やりの手間は少なくてすみますが、剪定などの手入れが必要になります。スペースやライフスタイルに合わせて無理なく、手が行き届く庭をつくりましょう。花壇は、植え替えの必要がない多年草をメインに、彩りとして一年草を少量植えると手入れがラクで、初心者でも育てやすくおすすめです。
ガーデニングは育てる楽しみだけでなく、木や草花があることで、鳥や虫などの生き物が訪れたり、実のなる木を植えて収穫の喜びを味わうこともできます。また、インテリアを楽しむような感覚で、プランターやガーデンニンググッズを選んだり、チェアやベンチなどガーデンファニチャーをコーディネートする楽しみも。快適な空間をつくることで、暮らしの場が屋外へと広がり、家族とのコミュニケーションも深まります。
◎地植えで楽しむ
手間が少なく見栄えのよい花壇を保つには、花が咲き終わっても葉のグリーンがきれいな多年草をベースに、葉の形や色に特徴のあるものをアクセントに植えます。葉色が多彩な「ヒューケラ」や葉が大きな「ギボウシ」などがおすすめです。
◎コンテナで楽しむ
土がないところや狭いスペースでもガーデニングが楽しめます。
大きく育つバラなどの植物をプランターに植えてコンパクトに育てると、花が見頃のときはエントランスに、咲き終わったら裏庭への移動も可能です。
ハンギングにしたり、寄せ植えにすれば、プランターでも変化のある庭がつくれます。
◎生き物と触れ合う
巣箱を置いたり、鳥にえさをやったり、鳴き声で目覚めるなど、生き物と触れ合うことで、自然を身近に感じられます。
◎収穫する楽しみ
ブルーベリーなど実のなる木を育てると、収穫する喜びが味わえ、ジャムづくりなどの楽しみも。プランターで育てられる種類もあります。
◎くつろげるスペースをつくる
ガーデンチェアやベンチ、テーブルなどがあると、作業中にひと休みしたり、花を眺めながらお茶を飲むなど庭で過ごす時間をより楽しめます。
2017年12月現在の情報となります。