トイレの普段のお手入れ
頑固な汚れにならないうちに、こまめにお手入れしましょう。
●ホコリを取る
天井、壁、床の順にペーパーモップなどでホコリを拭き取り、その後、固く絞ったぞうきんで床を拭く。
●便器全体を拭き掃除
肌に触れる便座、タンク、便座のふた、便器の外側、便座の裏、便器の内側、汚れが軽い順に拭くと1枚のぞうきんですむ。
●便器の内側をこする
使ったついでに、便器の内側はブラシでこする。特に輪じみになりやすい水位線の周辺や汚れのたまりやすいふち裏はしっかりと。
トイレの汚れは、水あかや尿の飛び散り、ホコリなど、さまざまな汚れが付きます。付いてすぐなら簡単に落とせる汚れも、放置すれば頑固な汚れになります。
- ●黄ばみ(尿石)
尿に含まれるカルシウムによるアルカリ性の汚れ。酸性の洗剤で落とします。 - ●黒ずみ
カビなどによる酸性の汚れ。頑固な黒ずみは、アルカリ性の塩素系洗剤を塗布し、しばらく置いてから水で洗い流します。 - ●ピンク色の汚れ
バクテリアが原因。中性洗剤で、落とします。 - ●白い汚れ(水あか)
水道水に含まれる、ケイ酸塩などが蓄積したもの。中性洗剤で落ちない場合は、クレンザーなどでこすり落とします。
便器の内側の輪じみは、バケツ半分ほどの水を便器内に流すか、便器内の水を給水ポンプなどでバケツに移して水位を下げると、汚れが落としやすくなります。洗剤をかけ、しばらく置いてからブラシでこすります。黄ばみや黒ずみなど頑固な汚れは、トイレットペーパーに洗剤を染み込ませて、湿布をすると落としやすくなります。
取扱説明書に従ってノズルを引き出し、やわらかい布で水拭きをします。
便座はトイレットペーパーや乾いた布で拭くと、傷が付いたり、ホコリを吸い寄せてしまうので、固く絞った布で水拭きを。裏側は排泄物や水はねなどの汚れが付きやすいので、忘れず拭き取っておきましょう。
便器と便座の隙間は排泄物の飛び散りやホコリがたまりやすく、放置すると臭いの原因に。便座が取り外せる場合は、外すとスムーズに掃除ができます。取扱説明書を確認しましょう。
ホコリや水あかがたまりやすい場所。やわらかい布で水拭きをします。陶器製の場合は、こびり付いた汚れはクレンザーを付けてこすります。その際、タンクの中に入らないように、拭き取ってから、水を流しましょう。
床は目に見えるホコリだけではなく、便器から跳ねた尿のしぶきが多く飛散しています。ホコリが多い場合は、掃除機で吸い取ってからクエン酸水をスプレーし、ぞうきんで拭き取ります。特に便器と床の境目は念入りに。
大量のトイレットペーパーを使ったり、異物を落としたことに気付かず水を流すと、便器が詰まってしまうことがあります。そんなときは、ラバーカップを使って詰まりを直しましょう。
- 汚水が飛び散らないように、ビニールシートの真ん中に穴を開けてラバーカップを通す。
- 排水口にラバーカップを密着させ、静かに押しつけ、勢いよく引き上げる。排水が引き込まれるまで繰り返す。
- 詰まりの原因になっていたものを取り除き、バケツで水を流し、スムーズに流れるかどうか確認する。
2018年9月現在の情報となります。