家事といえば、料理、洗濯、掃除といった言葉を連想します。しかし「脱ぎっぱなしの服をクローゼットにかける」「不要なチラシを捨てる」「手洗いのタオルを取り替えて洗濯かごに入れる」といった、いわば“名もなき家事”が多く存在します。それら一つひとつは些細なことでも、毎日のこととなると、大変な手間がかかるものになります。
共働き家庭が多い昨今、家事を分担しているご家庭も多いでしょう。ダイワハウスが実施した意識調査では、共働き夫婦に家事負担割合を尋ねたところ、妻の回答では「夫1割:妻9割」、夫は「夫3割:妻7割」がトップでした(※)。夫と妻の家事負担割合の意識の差には、この“名もなき家事”に対する認識が影響しているのかもしれません。
※〈調査概要〉実施期間:2017年4月15日~16日/調査方法:インターネット調査/調査対象:20~40代で同居のお子さまをお持ちの共働き夫婦
◎詳しくは、「共働き夫婦の“家事”に関する意識調査」をご覧ください。
食器洗い乾燥機や、ロボット掃除機などの便利な家電を取り入れると、掃除の手間や時間を減らすことはできます。しかし、働く妻たちにとって、家事は相変わらず大きな負担になっているといいます。たとえ、家事にかける時間の長さが平等でなくても、“名もなき家事”を含めた全ての作業を家族全員が知り、分け合う姿勢を持つことが、心の負担の減少につながるのではないでしょうか。また、家事をシェアすることで、会話や思いやりが生まれ、子どもの自立心を育むきっかけになることも期待できます。家族で家事について話し合ってみましょう。
家族みんなが自然と家事に取り組めるよう、住まい環境をひと工夫した、ダイワハウスの「家事シェアハウス」。
家事を無理なく効率よく行うために、活用できるアイデアが満載です。
使ったものを元の場所にしまう。出したごみを片付けるなど、身の回りのことをできるだけ自分でできるようになるのが家事シェアの第一歩。幼少期の子どもも含め、家族一人ひとりが行動に責任を持ち、人任せではなく自分でするようになる仕組みをつくりましょう。例えば、帰宅してからリビングに入るまでに、かばんや上着を自然に片付けられる仕組みがあると、リビングには余計な物を持ち込まず、「名もなき家事」をつくりません。
自分のことが自分でできるようになったら、次はみんなで家事に参加。家族が情報を把握しやすく、無理なく家事に参加できる工夫を取り入れましょう。例えば、家族共用のストック類の在庫状態を共有し、誰もが補充できるように工夫。また、子どもが成長したら一人でも食事が取れるよう、夕食メニューや食品のストックの情報をシェアしましょう。
使いたい物の場所が分かりにくかったり、動線が悪かったりすると、家事はつい面倒になってしまいがちです。家族みんなが無理なく家事に参加し、習慣化できるように、間取りの工夫や使いやすい設備を取り入れるなどして、家事がしやすい環境に整えましょう。例えば、掃除道具を使いたいときにすぐ取り出せるように、リビング近くにまとめて収納しておいたり、洗濯物をあらかじめ分類しておけるスペースを設けて洗濯しやすくします。
自分専用カタヅケロッカー
帰宅後に脱いだ靴やコートをさっと片付けられるロッカー。家族それぞれの場所を決めることで、一人ひとりの荷物を個別管理できます。
自分専用ボックス
リビングやダイニングの周りに散らかりがちな家族それぞれの物を自分のボックスにしまえば、すっきり片付きます。
食材ストッカー
キッチン横の食材ストッカーに、食材のストックをまとめておけば一目瞭然。子どもが作れるラーメンやパスタなどもストック。作り置きの料理は付せんを貼って冷蔵庫に入れておきます。
アイランドキッチンカウンター
回遊動線や広々とした天板が調理や配膳などの作業をスムーズにします。また、料理を通じてコミュニケーションも広がります。
ライフストレージ
掃除道具やティッシュなどの消耗品のストック、救急セットや工具類などは、リビング近くなど誰でもすぐに分かる場所にまとめて収納しておきましょう。
洗濯物分別スペース
洗濯機を回す前に洗濯物を分別するのは、手間がかかるもの。服を脱いだときなど洗濯物が発生したときにあらかじめ分別しておけば、手間がかからずスムーズ。
2018年9月現在の情報となります。