ホコリをためない、
持ち込まない工夫
●効率よく掃除
ホコリは上から下へ落ちるので、部屋全体を掃除するときは、天井や照明カバーなど上から始める。
●朝一番にモップ掛けを
人の動きや掃除機の排気などで、ホコリは舞い上がる。朝起きてすぐの、ホコリが床に落ちているタイミングで、モップ掛けをする。
●室内に持ち込まない
花粉の飛散量が多いシーズンは、玄関先で衣類に付いた花粉などを取り除き、洗濯物や布団はなるべく外に干さないようにする。
●ホコリを出さない
ソファの布カバーを外し、クッションやぬいぐるみは置かないなど布製品を減らす。また、床や棚の上の物も片付け、掃除しやすくする。
ホコリはどこから?
家の中から発生するホコリには、繊維から発生する糸くずや綿ボコリ、人から落ちる皮膚や皮脂、毛髪の他にペットの毛、ダニの死骸やふん、カビなどさまざまなものがあります。また、屋外から入ってくるものには土や砂、花粉、排気ガスなどがあります。中でも肉眼では見えにくい1ミリ以下のものをハウスダストといい、アレルギーを引き起こす原因になることもあります。
こんな所にたまる
ホコリは人の動きなどで舞い上がり、空気中を漂いながら、時間をかけて床に落ちます。特にホコリがたまりやすいのは部屋の隅や家具と家具の間など。また、静電気によって引き寄せられて、電化製品の裏や電気コードなどにたまるホコリは、トラッキング現象による火災の原因にもなるので注意を。
ホコリをためない増やさないために
●掃除のタイミング
朝起きてすぐや、夕方の帰宅後など長時間、人の動きがなくホコリが床に落ちているタイミングで掃除を行うのが効果的。いきなり掃除機を掛けると、排気によってホコリが舞い上がってしまいます。フロアモップなどで、静かに床に落ちたホコリを拭き取りましょう。
●効率的な掃除の手順
普段は床に落ちたホコリをモップで拭き取り、週1~2回は、しっかり掃除を行いましょう。ホコリは上から下に落ちるので、天井や照明から壁、家具の順に上から下へ、ハンディーモップや繊維の細かいクロスなどで乾拭きをします。その後、床のホコリをモップで拭き取り、掃除機を掛けます。仕上げに再び上から下へ、水拭きをしておくとすっきりします。
●布製品を減らす
床にじゅうたんやラグを敷かない、カーテンをブラインドに変える、衣類はクローゼットにしまう、ぬいぐるみを飾らないなど、布製品を減らすと、ホコリの発生が抑えられます。
●片付けて物を出さない
棚の上や床に物を置いているとホコリがたまりやすく、掃除もしづらくなります。必要な物以外はしまっておきます。雑誌や新聞など紙からもホコリが出るので、不要な紙類は処分しましょう。
●空気清浄機を上手に活用
空気清浄機は舞い上がったホコリを吸い、床に落ちたホコリは吸い取りません。人の動きのある部屋の出入り口付近などに置きましょう。花粉飛散が多い時期は、玄関付近に置くのも効果的です。フィルターの交換や掃除も忘れずに。
花粉症シーズンは…
2019年の花粉飛散量は、全国平均では平年より多くなると予想されています。毎日の花粉飛散情報をチェックして対策を行いましょう。
●外出時の服装に注意
外出時のコートや上着は、ウールや綿よりもポリエステルなど表面が滑らかで花粉が付きにくい素材を選びましょう。そして、帰宅時は玄関先でブラシやクリーナーを使って、花粉を落としてから室内に入ります。
●換気のタイミング
換気のために窓を開ける場合は、花粉の飛散量の多い日や時間帯(日中)を避けましょう。換気扇からも花粉が侵入するのでフィルターを付けるなどの工夫を。
●洗濯物や布団
洗濯物を取り込むときは、よくはたいて花粉を落としてから取り込みます。花粉飛散量が多い日は、洗濯物や布団は乾燥機などを使用し、なるべく外に干さないようにしましょう。
2018年12月現在の情報となります。