●空気を循環させ、湿気をためない
湿気が多いときは、エアコンの除湿機能を使い、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる。
●室内干しをする場合は湿度を抑え、早く乾く工夫を
一度に大量に干さない、洗濯物の間を開けるなど、早く乾くように干し方を工夫し、エアコンや除湿機を活用する。
●結露は拭き取る
結露を放置するとカビの原因に。黒ずみができたら、アルコール除菌を。
●小まめな掃除で清潔に
カビの栄養となる、ホコリや汚れは小まめに取り除く。
梅雨にも結露する?
空気は、温度によって含むことのできる水分の量が変わります。冬に結露するのは、温度が低く、空気が含むことのできる水分量が少ないため。梅雨は温度が高くても、空気に含まれる水分量が多く、飽和状態になり結露します。
カビ、害虫発生にも注意
結露が起きるとカビや害虫も発生しやすくなります。カビの発生条件は、湿度70%以上、温度20〜30℃、エサとなる栄養があること。このうち1つ以上の原因を取り除くことで予防が可能です。ダニなどの害虫もカビと同じ環境を好んだり、カビを食べて増殖します。湿気をためないようにし、小まめな掃除で栄養となる食べこぼしやホコリなどを取り除き、清潔に保つことが大切です。
湿気を抑えて快適に
●効率よく換気する
窓を開けて換気するときは、2カ所開けて空気の入口と出口を作ると効果的。ただし、外の湿度が高いときは、窓を開けての換気は避け、エアコンや除湿機の活用を。調理の際は、あらかじめ換気扇を回し、空気の流れを作っておきます。調理後もしばらく回して、しっかり湿気を追い出しましょう。
●水蒸気の発生を防ぐ
洗濯の室内干しはなるべく避け、乾燥機などを利用しましょう。やむを得ず干す場合は、エアコンや除湿機を活用します。押し入れやシューズボックスなど密閉された空間では除湿剤も有効です。
●空気の通り道を作る
空気が流れないと湿気がたまり、カビ発生の原因になります。家具は壁から5cm以上離して配置し、空気の通り道を作りましょう。
●エアコンと扇風機の併用
気温も湿度も高いときは、エアコンの除湿機能を利用。湿度が下がれば設定温度が少し高めでも涼しく感じます。エアコンと一緒に扇風機やサーキュレーターを使えば、冷たい空気を循環させ、たまった湿気を逃せます。ホコリやカビをまき散らさないよう、エアコンのフィルターや内部の定期的なお手入れを忘れずに。
場所別カビ対策
●キッチンのシンク下
配管が通っており、湿気がたまりやすい場所です。時々扉を開け、風を通しましょう。また、定期的に中に収納している物を出し、固く絞った布で水拭き、乾拭きを。カビの栄養となる食料品の保存は避けましょう。
●押し入れ
布団などの物を詰め込み過ぎないようにし、すのこを敷くなどして、空気の通り道を確保。時々、開け放して空気の入れ換えをしましょう。
●バスルーム
入浴後、シャンプーや皮脂汚れなどを45℃以上の熱いシャワーで洗い流します。その後、冷水をかけて浴室内の温度を下げ、水滴を拭き取ります。ほかの部屋に湿気が移動しないよう、ドアを閉めて換気扇を回し、湿気をしっかり追い出します。
2019年4月現在の情報となります。