療養病床の再編について、厚生労働省は現在までの再編の実態を再集計した上で改めて「2012年度の療養病床数」を今年度内に明らかにする意向だ。
厚労省は2005年に12月に発表した介護療養病床の廃止を含む療養病床の再編計画では、医療保険適用の療養病床は2012年度において15万床と推計。当時の医療保険適用病床は25万床、介護保険適用病床は13万床で、合計で38万床だった。これを再編成し、医療保険適用の療養病床を15万床とし、残りの23万床を介護老人保健施設や有料老人ホームなどに転換をうながしていくとした。ただその際、転換する病床数については中央社会保険医療議会などのそれまでの調査結果にもとづいて算出しているために、必ずしも現実を反映しているとはいえない部分があったり、その後の診療報酬の改定などで変動があったため、再集計作業を進めていた。
その結果を踏まえて、再編計画の当初に発表した「2012年度の療養病床数」を年度内に改めて公表する。医療区分などの数字を考慮し、医療区分が高い患者数を把握することで、実際に必要となる療養病床数がより現実的に明らかになる。