厚生労働省は、2009年における全国の病院の耐震改修状況を公表。それによると、全国の病院の耐震率は56.2%で、2008年の前回調査に比べ5.4%増。このうち災害拠点病院・救命救急センターの耐震化率は62.4%(前回調査比3.8%増)だった。
内訳では、すべての建物に耐震性のある病院は4837施設で、うち災害拠点病院・救命救急センターは373施設。一方、すべての建物に耐震性がない病院は98施設で、うち災害拠点病院・救命救急センターは7施設が該当した。
同省では08年度補正予算、09年度予算および第一次補正予算で、病院の耐震化に要する費用の国庫負担額を引き上げており、今後も継続して耐震化を促進していく。
長妻昭厚労相も「実態調査を速やかに行い、地方自治体とも協力して、今後も耐震化を促進したい」と意欲を見せた。