今年3月に消防庁が全国約1万ヶ所のグループホームを対象に行った「スプリンクラーの設置状況の調査」によると、全体の60.5%が未設置。消防法施行令で設置が義務付けられている275m²以上の施設では52.3%、義務のない275m²未満では93.3%が未設置となっている。
先の札幌市のグループホーム火災を受け、厚生労働省、国土交通省、総務省消防庁の3省庁の緊急プロジェクトチームでは、設置義務のない小規模グループホームにもスプリンクラーの設置費用を補助することを決めた。今後、具体的な金額を検討し、今夏にも開始する。
現在、厚労省では1m²あたり9,000円の補助を行っているが、新たに設置義務のない275m²未満の施設にも同額程度の補助を行う予定。また、火災報知器などの設置についても補助金を検討していく。