2011年の人口動態調査で、第1子を産んだときの母親の平均年齢が初めて30歳を超え、30.1歳になったと厚生労働省が発表した。婚姻件数では3年連続の減少で、戦後最少の66万1899組。昨年生まれた赤ちゃんは105万698人で、05年の約106万人を1万人下回り、戦後最少となった。
1人の女性が生涯に産む子どもの数の推計値(合計特殊出生率)は10年と同じ1.39。過去最低の数値は05年の1.26。その後06~08年にかけ1.37まで回復したものの09年は横ばいだった。
厚生労働省では、「晩婚化や育休の都合や経済的理由など、さまざまな要因が絡んで女性が産みにくい環境になっているのではないか」とみている。
また、都道府県別での出生率は沖縄の1.86が最も高く、最低は東京の1.06だった。同省では「女性の人口の減少に伴い、今後も出生率は減少の傾向にある」としている。
一方、死亡数は東日本大震災と高齢化の影響で、戦後最多の123万3463人となった。
離婚件数は23万5734組で、前年より1万5644組減少。平均初婚年齢は男性30.7歳、女性29.0歳で、いずれも前年より0.2歳晩婚化が進んだ。