ライフスタイルに合わせた庭の活用に注目が集まっています。
中でも、ウッドデッキに憧れる人も多いのではないでしょうか。
活用方法や素材などをご紹介します。
友人を呼んでバーベキューを楽しんだり、ペットと戯れたり。また、植物を育てたり、テラスにパソコンを持ち出してテレワークをしたり…。このように庭には、さまざまな使い道があります。庭を有効活用するために重要なのは、家づくりの際に、建物と同時に庭の活用方法や設計も検討すること。「いえ」と「にわ」と書いて「家庭」と言うように、屋内と屋外の両方に理想の暮らしを反映することで、住み心地の良い住まいを実現できます。
そして、庭を考えるうえでぜひ検討したいのが、家と庭をつなぐウッドデッキ。屋外で庭を見ながら食事をしたり、くつろいだり。ウッドデッキを設置することで、家と庭の活用の幅が広がります。
大切なのは、使い方を明確にし、それに合わせた仕様やサイズなどをしっかり検討することです。木粉樹脂を使用した人工木材は経年変化が少なくメンテナンスはほぼ不要。一方で天然木材は定期的なメンテナンスが必要ですが、経年変化も味わいとなっていきます。暮らし方に合わせたウッドデッキのある住まいで、快適な生活を楽しみませんか。
庭を構成する6要素
庭を居心地の良い空間にするための6つの要素をご紹介します。建物とのバランスや活用目的に合わせて要素を組み合わせることで、より快適に過ごせる庭を実現できます。
1屋根
建物の軒やパラソル、パーゴラなどで日差しを遮ることで、外で過ごす時間の快適性が高くなります。
2植物
植物の高さや種類などに配慮し、バランスよく配置することがポイント。室内から見て美しい風景になるよう計画を立てましょう。
3壁
居心地の良い空間を作るには、塀やフェンス、植栽などを利用して、道路や隣地からの視線を遮ることがポイントです。
4照明
室内の明かりとバランスがとれた照明にしましょう。近年は庭をライトアップするケースも増えています。
5家具・小物
室内空間と同様に、シーンやデザインに合う屋外向け家具・小物を選びましょう。
6床
デッキやテラスを設けることで、屋内と屋外の隔たりを意識せず、室内の延長として庭を楽しむことができます。
ウッドデッキのさまざまな活用方法
家と庭をつなぐウッドデッキにはさまざまな活用方法があります。
リラックスしたい、食事をとりたい、子どもを遊ばせたいなど、使い方を明確にして計画しましょう。
1くつろぐ/交流する
ソファやベンチを配置することで、庭の木々を眺めながら読書を楽しんだり、家族団らんの時間を過ごしたりできます。
2食事をする/仕事をする
普段は室内で行う活動も、ウッドデッキで外の空気を感じて気分をリフレッシュ。日常に少しの楽しみが加わります。
3座る/移動する
建物廻りのスペースが限られた場所でも回遊性をもたせたウッドデッキやベンチを兼ねた縁台を設置すると、有効活用できます。
ウッドデッキの素材
天然木材と人工木材それぞれの特徴を知り、条件に適した素材を選びましょう。
天然木材
ハードウッド・ソフトウッド
無塗装の場合、白銀化と呼ばれる、天然素材ならではの経年変化が見られます。塗装することも可能です。
加工木材(炭化)
薬剤を使わない炭化加工によって腐りに強く、本物の質感を楽しめる木材です。塗装することも可能です。
人工木材
木粉樹脂
木粉樹脂を使用した人工木材は経年変化が少なく、塗装メンテナンスも不要。再生材を活用した環境に優しい人工木材もあります。
アドバイス
大和ハウス工業 住宅事業本部
東日本住宅設計室一課
舘 智徳
アドバイス
大和ハウス工業 住宅事業本部
西日本住宅設計室一課
小池 俊輔
2023年2月現在の情報です。