動画見放題や音楽聴き放題など、
最近流行しているサブスクリプション(サブスク)。
定額料金サービスで安心して
使えるところが人気の理由。
サブスクを使いこなして、
これからの賢い暮らし方を楽しみましょう。
お手軽・便利な「サブスク」の基本
サブスクリプションとは、もともと「予約購読」や「定期購読」という意味です。最近では「定額料金でサービスや製品を利用できるもの」として用いられ、一般的には「サブスク」と略されます。食べ放題や定期購読などの定額サービスは昔からありましたが、サブスクの多くは料金やオプションを好みや目的に合わせてカスタマイズできるため、より満足度の高いサービスになっています。
サブスクの代表的なサービスは動画や音楽の配信です。スマートフォンなどの普及により、データを配信しやすくなったことから一般化しました。また、消費者が「所有」することよりも「利用」することを重視する時代になってきたことも流行の要因だと考えられます。最近では、自動車、洋服、本、おもちゃ、化粧品、飲食などさまざまな分野でサービスが導入されており、この勢いはさらに広がっていくでしょう。
定額だからこそ、必要なものを選んで
サブスクが人気の理由は、コストパフォーマンスの高さ。定額サービスなので、いくら利用してもお金の心配はほぼいりません。また、いつでも簡単に始められて、いつでも簡単にやめられる手軽さや、ものの管理や処分などの手間がかからないところも魅力的です。
しかし、メリットばかりではなく、デメリットもあります。定額制ということは、使わなくてもお金が発生するので、利用頻度が少ないと割高になることもあります。また、安くて便利だからといって多くのサービスを契約すると、総額で大きな金額になってしまう可能性があります。
賢く使うためには、自分が本当に必要とするサービスだけに絞って利用することが必要です。利用中のサービスを定期的に見直し、より自分に合うものに乗り換えたり、不要なものは解約したりするのがおすすめ。無料のお試し期間などをうまく利用して、自分のニーズに合っているものを見極めましょう。
広がるサービスの種類いろいろ
サブスクリプションは大まかに、「データ配信型」、「購入型」、「レンタル型」、「リアルサービス型」に分けられます。この分類に当てはまらないものもたくさんありますし、オンラインサロンなどもサブスクといってもいいでしょう。サブスクはあらゆる業種に広がっており、日本サブスクリプションビジネス大賞2019では多様なサービスが受賞をしています。
日本サブスクリプション ビジネス大賞(2019年)のホームページ
データ配信型
- 動画(映画、アニメ、ドラマなど)
- 音楽(洋楽、邦楽など)
- ゲーム
- スポーツ観戦
- オンラインフィットネス
- 書籍、漫画
- 教育(英会話・塾・受験など)
購入型
- 食品(お菓子・パン・肉・野菜・飲料など)
- コスメ(化粧品など)
- ファッション(洋服・雑貨・アクセサリーなど)
- お花
- 絵本
レンタル型
- 時計
- 自転車
- おもちゃ
- カメラ
- ネクタイ
- 家電
- 自動車
- 家具
リアルサービス型
- ランチ
- 美容室
- 住宅、オフィス
- コーヒー
- ネイルサロン
- クリーニング
※サービスの一例
おうちで新発見を楽しもう
子どもの成長に合わせた知育玩具
0~3歳の子どもが対象の知育玩具のレンタルサービス。成長に合わせたおもちゃが定期的に届きます。レンタルなので、管理や処分の必要がありません。もし気に入ったものがあれば、買い取りができるサービスもあります。
おやつの詰め合わせ
さまざまなおやつが定期的に届きます。今まで食べたことのないおやつや、たくさんの種類のおやつを味わえるのが魅力です。
コスメ・アクセサリー
シーズンやトレンドに合わせて厳選されたアイテムが、かわいい箱に入って定期的に送られてきます。手元に届くまでボックスの中身が分からない、わくわく感とサプライズ感が楽しめます。
メリット・デメリットを知る
サブスクリプションは、プロによる高品質なサービスを手軽に楽しめたり、不要であればすぐに解約できたりするメリットがあります。しかし、気づけば多くのサービスを契約してしまっていたということも。気に入ったものがあれば、サブスクで使い続けるより購入する方がお得という見極めも必要でしょう。メリット・デメリットを理解して、うまくサブスクと付き合いましょう。
- メリット
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- 最新のサービスが、手頃な価格で使い放題(サービスにより異なる)
- 無料お試し期間があるサービスが多いので試しやすい
- インターネットなどの手続きで気軽に始められ、やめたいときにいつでも解約できる( 期間の条件があるものもある)
- 購入や所有の必要がないので、ものの管理や処分が不要
- プロにおすすめを選んでもらえるなど、自分の興味の幅を広げるきっかけになる
- デメリット
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- 利用しなくても定額で料金が発生する
- 多くのサービスを契約することで、総費用が高くなる可能性がある
- 必要としない機能やサービスが含まれていることもある
- 解約すると、手元に商品やサービスが残らない
アドバイス
(一社)住まいる総合研究所
井口 克美先生(住宅評論家)
1987年株式会社リクルート入社。SUUMO(旧週刊住宅情報)及びSUUMOカウンターにて、営業及び企画を担当。マンションから注文住宅まで幅広い領域で活躍。2014年「住まいる総合研究所」を設立し、セミナー講師及び執筆活動に取り組んでいる。
2020年7月現在の情報となります。