[特別編]
木、土、紙などの自然の素材を上手に取り入れると
凛とした雰囲気がありながらも心落ち着く和の一間が生まれます。
今回は5邸のお住まいから、自然素材を生かした和の空間をご紹介します。
木のぬくもりに癒やされる 心地良い空間
日本建築の伝統の一つとして挙げられるのは、木や土など自然に由来する素材を生かすこと。そのエッセンスを上手に取り入れることで、現代の暮らしにもふさわしい、快適な和の空間が実現できます。
石川県Aさま邸のセカンドリビングは、現代的な雰囲気を大切にしながら、真壁(しんかべ)(壁表面に柱が見える工法)のデザインを生かした一室(写真A)。掘りごたつを設けたり、造作のテレビボードをしつらえたりして、居心地の良さを高めています。テレビボード側の壁には無垢材のウッドパネルでアクセントをつけ、板の間にも無垢材を選びました。塗り壁と調和して心地良い空気感を演出しています。
特別感を演出する 和のしつらい
「家の良しあしは床で決まる」という確かな信条のもと、床材にこだわったお住まいを建てられたのは茨城県のTさま(写真C)。和室には板の間を設け、無垢の床材を取り入れています。さらに、木肌のなめらかな無垢の杉板を美しく加工した壁パネルと、その凹凸感を際立たせる間接照明によって、現代的な和室に床の間風の演出を施しました。
ジャパニーズモダンスタイルの和室に、奥行きのある広縁を設けられたのは大阪府のSさま(写真D)。質感豊かな広縁の床の上には庭木が影を落とし、時の移ろいを告げています。玄関ホールのつやつやした床タイルと対照を成しながら調和し、和のデザインが際立つ空間となりました。
東京都Sさま邸の和室のコンセプトは、旅館を思わせる非日常空間(写真E)。温かみのある漆喰(しっくい)の壁に囲まれて、特別感を味わえます。曲線を生かした壁や床の質感、植栽や丸窓などをあしらった趣深い廊下が、和室への期待感を高めながら導いてくれます。
おもてなしやくつろぎの時間など、さまざまに活用できるのが和室やタタミコーナーの魅力です。ライフスタイルに合わせて、ご家族にぴったりの一室を実現しませんか。
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2021年5月現在の情報となります。