インテリアにはさまざまなトレンドがありますが、現在注目されている「ジャパンディ」をご存じでしょうか。ジャパンディは「Japanese」と「Scandinavian(スカンディナビアン)」を掛け合わせた造語で、日本の伝統的なデザインと北欧の洗練されたセンスをミックスしたスタイルを指します。
伝統的な日本家屋は木や土、紙などの自然素材を用い、直線を生かして空間をシンプルに仕上げるのが特徴。一方、厳しい冬が長く続く北欧では明るい色合いのインテリアが好まれます。ジャパンディは、これらの特徴をバランス良く融合します。
厳密な定義はありませんが、モダンで直線的なしつらいや、自然の風合いを生かした家具・調度品を用いることで、ジャパンディを表現できます。全体的な色味を抑えて木などの自然素材を基調に、ニュートラルカラーをアクセントに取り入れ、さらに黒をポイント的に置いて引き締めるのがおすすめです。 ナチュラルな雰囲気が心地良いジャパンディを取り入れて、自宅で過ごす時間を快適に整えませんか。
温かみのある木目を基調にLDKと和室を構成。リビングと奥の和室を違和感なく連続させ、空間全体でジャパンディを表現しました
ジャパンディという言葉が生まれたのは2017年頃。
国際的なインテリアの見本市・ミラノサローネでも発信されました。
新しいインテリアスタイルとして海外で注目を集めるジャパンディは、日本でもじわりと人気が高まりつつあります。
リバーシティー 展示場スタッフ
- [営業] 山田 敦史
- [設計] 長江 大吉、木下 陽平
- [インテリア] 鱸 麻理
- [エクステリア] 高田 雅子
- [工事] 廣瀬 隆幸
ハンドメイドの小物
職人による手作業の風合いが残る小物やファブリックが使われるのは、ジャパンディの大きな特徴です。写真のファミリースペースの飾り棚には、ハンドメイドの木のオブジェを置きました。イージーチェアの張地やクッション、ラグなどからも温もりが感じられます。
自然の素材
柔らかくて明るい自然素材を用いるところは、和風と北欧風のインテリアの共通点です。写真の和室では、吊り押し入れの下になぐりの床を用い、木の素材感を強調。また、木を使ったペンダント照明がアイキャッチの役割を果たします。
ニュートラルカラー
アクセントとして、ニュートラルカラーやアースカラー(カーキやブラウン、テラコッタなど)が用いられます。写真の書斎スペースは、くすんだグリーンのクロスにアースカラーのペンダントをアクセントに。ダイニング・キッチンはグレーの面材やダイニングチェアがアクセントになっています。
アドバイス
大和ハウス工業株式会社
西日本住宅設計室 一課
鱸 麻理
2021年7月現在の情報となります。