[特別編]
天井を高く感じさせたり、腰掛けるのにぴったりのスペースを生み出したり。
床の高さを変化させることで、さまざまな空間が生まれます。
今回はロースタイルリビングの特長を生かした5邸をご紹介します。
互いに気兼ねなく過ごせる 団らんの場として
訪れるゲストに気兼ねなくくつろいでもらえる住まいを建築されたのは奈良県のKさま(写真A)。ゆったり広いロースタイルのリビングには、造り付けのソファはもちろん、ダイニングとリビングをつなぐステップ、窓際のベンチなど、自由に腰掛けたり体を預けたりできる場所がたくさん。低い位置に設けた窓からは、芝生の庭の景色を間近に眺められます。素材の温もりを伝えつつ、生活感を感じさせないラスティックテイスト(素朴でヴィンテージ感のあるテイスト)のインテリア空間です。
集い方、くつろぎ方はフリースタイル
茨城県のTさま邸は、玄関からダイニング・キッチン、さらにロースタイルリビングが一続きになった間取り(写真C)。空間をつなげつつ、床の高さや吹き抜けによって変化をつけています。ダイニングのスタディーコーナーの反対側にソファをレイアウトしているのは、高低差を利用して目線を遮る効果を計算してのこと。遊び心いっぱいのお住まいです。
床材に大理石を用いたロースタイルリビングをつくられたのは山口県のSさま(写真D)。艶のある大理石と化粧天井のダークなウォルナット材が美しいコントラストをなし、ラグジュアリーな雰囲気を描きます。ソファの後ろにはワイドな造作棚を設け、リビングとダイニングを緩やかに分ける役割を与えました。
奈良県のFさまは、ロースタイルリビングを陽だまりの広場として計画(写真E)。あえてソファやテーブルを置かず、座ったり寝転んだり、愛猫も一緒にのびのびと過ごせる場所になりました。掃き出し窓から外を見れば、テラスや芝生の庭がすぐそこに。ダイニングと床材を張り分けて、温もりを演出しているのもポイントです。
床の高さに変化をつけることで、住空間を緩やかに分け、たくさんの居場所をつくれるのがロースタイルリビングの利点。新築の際はひとつの選択肢として、検討されてはいかがでしょうか。
- ※掲載写真の外観・仕様・外構等については、敷地、周辺環境等の諸条件や地域の条例その他諸事情により採用できない場合があります。
- ※現行商品では採用できない仕様・アイテムが含まれる場合があります。
2021年7月現在の情報となります。