「憧れのインテリアをカタチにしたい!でもどうすればいいの…?」
シンプルなモダン系からデコラティブなエレガント系まで、インテリアのテイストは実にさまざま。
細かな違いがわからない人も多いはず。
理想のインテリア選びは、まず自分の好きなスタイルを知ることから始めましょう。
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今回は、フランス・パリ発祥、ナチュラルであたたかみのある生活雑貨や家具を国内19店舗※で扱うキャトル・セゾンの阿部祐介さんに、同店の「自然を感じながら豊かに住まうパリの暮らし」をテーマとしたインテリアについて伺いました。
※2018年10月現在
アドバイス
自然を感じながら豊かに住まう
フランス語で「四季」を意味するキャトル・セゾン。その名のとおり、四季折々の豊かな暮らしを提案するインテリア生活雑貨店です。同店のテーマは「自然を感じながら豊かに住まうパリの暮らし」。ここでいう「自然」とは、「自然素材の家具や雑貨に囲まれて暮らす」というだけでなく、「季節の移ろいを感じながら暮らす」「自分らしく自然体で暮らす」といった意味が込められているそうです。
「一般的にフランスのインテリアというと、装飾の施されたクラシカルなものやフレンチカントリー調のテイストを連想しがちですが、キャトル・セゾンのイメージは『普段着のパリの暮らし』。フレンチレストランではなく、日常的に利用するカフェやビストロ、毎日通うようなマルシェや蚤の市を思い浮かべていただければと思います」(阿部さん)。そんなキャトル・セゾンが提案する、ナチュラルで素朴なインテリア作りのポイントをご紹介していきます。
自然素材に囲まれた、あたたかみのあるインテリア
古いものと新しいもの、両方の良さを生かす
フランスでは、「モノを大切に扱い、長く使う」という文化が根付いています。そのため、家具にしても雑貨にしても、エイジングが楽しめる素材、つまり時が経つほど味わいが増す自然素材を使用したものもキャトル・セゾンでは多く扱っています。テーブルやチェアなら、サクラやチーク、パインといった木材。ナチュラル雑貨の定番である編み込みバスケットも、ヤナギの枝をはじめ使い込むことで良さが発揮される素材が多く使われています。
「アンティークやブロカント(フランス語で古道具)と呼ばれるものや、新品でもヴィンテージテイストに加工したアイテムも扱っており、最近のインテリアのトレンドでもある『シャビーシック(shabby chic)』というテイストにも通じる部分があるかもしれません」(阿部さん)。「シャビー」とは「使い古された」といった意味を持ち、使い込まれた家具や雑貨が醸し出す美しさが特徴的なスタイルです。
経年変化による美しさや味わいを楽しむ
家具や雑貨のエイジングを楽しむ一方で、クッションカバーなどのホームファブリックは季節やトレンドによって変化をもたせるのがおすすめ。「ソファカバーとしても、ラグとしても使えるキルトのマルチカバーはキャトル・セゾンで人気の商品。もともとは、南フランスの嫁入り道具である白いキルトをリメイクして商品化したものですが、夏は麻、冬はベロアというように素材を変えると、手軽に季節感を出すことができ、部屋の印象も変えられます」(阿部さん)。古いものと新しいもの、両方の良さを生かしながら、自分好みの空間を作っていきましょう。
ファブリックの色や模様で空間に変化を
ナチュラルな空間を作るためのポイント
色味は白や明るい色を基調に
ナチュラルであたたかみのある空間を作る際、壁・床・天井などの部材やカーテン・ソファなど大きな面積を占めるアイテムの色味は、白やベージュなど明るい色を基調とするのがよいでしょう。差し色を使う際も、ライトブルーやイエローといった明度が高めの色がおすすめ。マスタードイエローなどを差し色で使うとトレンド感が増します。時代や季節に合わせて、差し色を有効に使ってください。
差し込む光を生かす明るい色味
天井の梁を効果的に使う
天井の梁を見せてインテリアの一部として活用する事例が、ナチュラルなテイストではよく見られます。木造住宅の場合、構造体の梁をそのまま見せる「あらわし梁」が可能。鉄骨住宅でも「化粧梁」をあしらうことができます。ナチュラルな木の梁がアクセントになった天井には、ガラスシェードのペンダントライトを吊り下げるとよく調和します。
天井の梁もインテリアのアクセントに
植物でナチュラル感をアップ
ナチュラル感を演出するうえで、植物は大きな役割を果たします。部屋のどの場所にどんな植物を飾るのか、あらかじめ考えて間取りを決めれば後で困りません。植物の種類は、日当たりの良い窓際などの室内でも育てやすい「ゴムの木」がおすすめ。中でも「フランスゴムの木」は、くねくねと曲がったユニークな姿が、ナチュラルなスタイルによく馴染みます。植物の見せ方としては、床置きタイプの鉢以外にも、天井から吊り下げるハンギングタイプがよく調和します。「ヴィンテージ調のブリキやホーローのピッチャーなどに植物を生けるのも、シャビーな印象がアップします」(阿部さん)。
左:ハンギングタイプのバスケットに植物を
右:スワッグなら束にして逆さに吊るすだけ
また、最近特に人気の高いのがドライフラワー。飾り方はさまざまですが、束ねて逆さに吊るす「スワッグ」と呼ばれるタイプが主流。ドライフラワーは水やりなどの手入れが不要で、光の入らない場所にも飾れるので、ぜひ気軽に取り入れてみてください。
「キャトル・セゾンが似合う家」
「キャトル・セゾンが似合う家」のインテリア事例
キャトル・セゾンとダイワハウスのコラボレーションによって実現した戸建住宅「キャトル・セゾンが似合う家」は、「自然を感じながら豊かに住まうパリの暮らし」を体現しています。キャトル・セゾンの家具や雑貨が馴染むのはもちろん、自然が身近に感じられ、日々の暮らしを豊かに彩る木造住宅です。ぜひ一度、Webサイトをご覧ください。
まとめ
フランス・パリに息づくナチュラルな暮らし。自然素材の家具や雑貨をベースに、古いものと新しいものをうまく組み合わせることがポイントと言えそうです。植物や小物を効果的に取り入れながら、心安らぐ、ぬくもりのある空間を作っていきましょう。
画像提供:キャトル・セゾン