暑い夏は、日差しが強く庭で過ごしづらいだけでなく、室内の温度も高くなります。そこでウッドデッキやバルコニーに、よしずやシェードなどを設置して心地よい日陰をつくりましょう。快適なくつろぎ空間になるだけでなく、室内も涼しくなり一石二鳥です。
昼はビニールプールを出して水遊びをしたり、夜は花火や夏の星座を観測したり、スペースがあればテントを張ってキャンプをするなど、夏は子どもたちが喜ぶ庭での楽しみが満載です。ただし、ご近所に迷惑がかからないようきちんとマナーを守ることが大切。スイカ割りや流しそうめんなど、ご近所の家族と一緒に楽しめるイベントを計画して、コミュニケーションを深めるのもいいかもしれません。
ウッドデッキをくつろぎ空間に
シェードやタープなどで日よけをすれば、ウッドデッキが昼寝や読書などができる快適な空間に。外からの視線は、植栽などでさりげなく遮ると、落ち着いてくつろげます。
ビアガーデン気分で夕涼みを
テーブルとチェアをテラスやウッドデッキに出して、わが家の庭をビアガーデンに。夕涼みがてら、ご近所さんを誘えば、いつもより開放的な気分で楽しめそう。
子どもたちは
夏ならではの庭遊び
プールに花火、スイカ割り…。夏ならではの遊びもわが家の庭なら、いつでも気軽に楽しめます。
スイカ割りは、子どもも大人も盛り上がる夏のお楽しみ。庭ではシートを敷いておけば後片付けも簡単です。
夏の夜の風物詩、花火。水をくんだバケツを用意し、火の始末には注意して楽しみましょう。
ビニールプールは家の中から目の届く場所に設置しましょう。
植物や風など自然の力を活用して、庭だけでなく、室内もエコで涼しく快適に。
夏の風情を楽しみながら、心地よく過ごしましょう。
自然の土や緑は水蒸気の放出によって、周囲の温度を下げてくれます。例えば、真夏のコンクリートの地面は、表面温度が60℃近くまで上がりますが、芝生の地面は40℃を超えることはほとんどありません。また、ゴーヤやきゅうりなどつる性の植物で作る緑のカーテンや、夏に葉を茂らせる落葉樹も日差しを遮り、室内に暑さを伝えにくい効果があります。
落葉樹は、夏場には生い茂る葉が直射日光を和らげ、冬場は葉が落ちて、屋内まで日の光を通します。
芝生は地面の温度上昇を抑制し、タープなどで日陰をつくれば室内も涼しく。
「打ち水」は、水が蒸発するときに熱を奪い、地面や空気を冷やす効果があります。夕方の打ち水はいったん地面の温度が下がると、熱せられることがなくその温度が維持されるので、冷房のなかった頃は、夜涼しく寝るための知恵でした。一方、日差しが強い昼間では一瞬にして水が乾いてしまい、湿度の高い日にはかえって蒸し暑くなり、不快に感じることも。水やりも気温が上がる前の朝か夕方に行うと植物のためにはもちろん、涼感を呼ぶ効果もあります。
夏は緑が深まる季節。植栽は日差しを遮り、室内からの眺めも涼やかに演出してくれます。
吹き抜ける風を心地よく感じさせる打ち水をはじめ、日本には昔から夏を涼しく暮らす知恵があります。室内から見える視線を意識して、鉢植えの植物を配置したり、水鉢に水生植物を植えて水辺の風景をつくるなど見た目から涼やかに。また、風鈴や水琴窟(すいきんくつ)のように音で涼やかさを演出するなど、五感で夏を楽しむ工夫をしましょう。
水鉢に水草やスイレンなどを植え、水辺の風景を。メダカを飼育すれば、ボウフラの抑制に。
釣りしのぶは山苔にシノブ(シダ科の植物)を巻きつけたもの。風鈴をあしらい目にも耳にも涼やかに。
打ち水は朝や夕方の涼しい時間に。
2017年5月現在の情報となります。