一般的なフローリングは合板などをベースに表面に天然木の単板や化粧シートなどを張ったもの。水分や重み、乾燥などにより変形や変色することがあります。
●水分を避ける
湿気はカビや腐食の原因に。水をこぼしたらすぐに拭き取りましょう。水拭きは固く絞ったぞうきんを使い、風通しをよくして乾かしましょう。
●日焼けによる退色
家具や敷物などで日の当たらない場所ができると色差が生じるので、家具や敷物は時々移動させましょう。
●傷・凹みを防ぐ
椅子を引くときに表面を傷つけないよう脚にゴムキャップやフェルトなどをつけて防止を。キャスター付きの椅子は表面材のはがれの原因になるおそれがあるので、カーペットなどを敷いてフロアの表面を保護。また、ピアノなどの重量物は、脚部に敷板を敷き、重量を分散させて凹みを防ぎます。
●乾燥によるひび割れやゆがみ
電気カーペットは熱が直接フロアに伝わらないよう、断熱性のあるシート下敷きがついたものを。ファンヒーターの温風はフロア表面に直接当たらないようマットなどを敷いておきましょう。
人の動きがしばらくなかった朝一番や帰宅直後などのホコリが床に落ちきったタイミングで、ペーパーモップをかけます。いきなり掃除機をかけるとホコリを舞い上げてしまうので、ペーパーモップをかけた後、掃除機をかけましょう。さらに30分後にペーパーモップをかけるのが理想的です。
掃除機をかけた後に、中性か弱アルカリ性の住宅用洗剤を含ませたぞうきんで汚れを拭き取ります。その後、固く絞ったぞうきんで水拭き、から拭きします。
●油・クレヨンなど
油やカレー、クレヨンなどは、中性洗剤を薄めた液で固く絞ったぞうきんで拭き取り、水拭き、から拭きをします。
●ペットの排泄物
アンモニア成分などは放置するとシミや変色の原因になるので、すぐに拭き取ります。
●塩素系洗剤
漂白剤など塩素系の洗剤はシミの原因に。水で固く絞ったぞうきんで洗剤分を拭き取り、から拭きをします。
●小さな傷
市販の補修剤を使って目立たなくすることができます。
●ワックスの要・不要を確認
ライブナチュラルなど床材によりワックスをかけると美観が損なわれる場合があるので、事前に確認を。
●ワックスがけのタイミング
フロアのつやはもちろん、傷や汚れを防ぐためにも半年をめどに行います。ワックスが乾きやすい天気のよい日を選び、室温が5℃以下の日や湿度の高い日は避けましょう。
●ワックスがけの手順
- (1)掃除機をかけ、固く絞ったぞうきんで水拭きして汚れを落とします。から拭き後、床を乾かします。
- (2)ワックスは専用皿にあけ、まずはきれいなぞうきんにつけて部屋の隅や家具のまわりにかけます。
- (3)ワイパーなどで奥から手前に向かって部屋全体にかけます。
- (4)扇風機で風を当てるとワックスがよれるので、自然乾燥させます。
2017年8月現在の情報となります。