近年では、猫の約8割、犬の約7割が室内で飼われているといわれます。ペットと一緒に暮らすと、抜け毛、ニオイ、床・壁・家具のキズなど悩みが出てきます。また、室内事故にも配慮が必要です。それらは、住まいを工夫することで解決できることもあります。猫や犬の習性や行動を理解して、快適に過ごせる環境をつくりましょう。
一般的に7歳を過ぎると猫や犬もシニアといわれます。体つきが変わったり、素早い行動ができなくなることもあります。また、長寿命化に伴い、口腔の病気やがんなどが増え、認知症に似た症状が出てくることも。猫や犬が高齢になったときの暮らしを想定した環境づくりも考えておきましょう。これからペットを飼いたいと思っている方は、最期のお世話までする覚悟が必要です。
猫や犬たちのことをよく理解し、いつまでも元気で仲良く暮らしましょう。
ダイワハウスではペットたちの暮らしを快適にする工夫をご提案しています。
犬の場合、部屋の隅など落ち着いた場所で、かつ家族の気配を感じられる場所が安心できるようです。なるべく静かな場所に居場所をつくってあげましょう。また、ずっと同じ場所にいると疲れてしまう場合もあるので、あまり人が来ないエリアにもう一つ居場所を設け、気分に応じて行き来できるようにするのがおすすめです。
ペットに留守番をさせるときは、周囲に危険はないか、水はあるか、室温は大丈夫か十分確認して出掛けましょう。特に夏は熱中症の危険があるので、エアコンをかけて出掛けるなど温度対策を万全に。
例えば若い大型犬はおもちゃなどを飲み込んでしまう誤飲や誤食が多く、小型犬は滑って転んだり、椅子から飛び降りたり、些細なことで骨折につながるケースがあります。また、配線をかじって感電する事故や、猫がコンロに飛び乗り、やけどすることも。ペットゲートを設置して危険な場所に入れないようにしたり、小物を片付ける収納を作るなどの対策をしておきましょう。
●シニア犬でもできる運動は
体力の低下が心配なシニア犬も、気晴らしをかねて散歩には出掛けましょう。公園などの芝生や土の上での早歩きやジョギング、ボール遊びなども運動になります。また、段差の少ない階段をおやつを使って上り下りさせる運動も筋力トレーニングになり、おすすめです。
●老化や認知症の症状が出てきたら
高齢になり目が悪くなってくると、環境の変化が負担になります。若いときに覚えた家具の配置などを変えたり、旅行など長距離移動するのは控えた方がよいでしょう。また、日中寝ていて夜になると活発になる、部屋の隅に頭をぶつけてUターンできなくなる、トイレの失敗が増えるなどの認知症に似た症状が出てくることも。早めに気づいてあげて、もう一度トレーニングするなどのサポートを。子犬、子猫のときのように名前を呼んで、触って褒めてあげて、スキンシップを増やすことも大切です。
2017年11月現在の情報となります。