寒い朝、窓ガラスに水滴がびっしり…ということはありませんか。
結露は不快なだけでなく、住まいにも影響を与えます。
暮らし方を工夫して結露を防ぎましょう。
暮らしの中で発生する「水蒸気」が結露の原因です
●入浴中には大量の水蒸気が発生
入浴後は浴槽にふたをし、他の部屋に水蒸気が移動しないようドアを閉めて換気扇を回す。
●調理中や鍋物などの食事中には
キッチンでの調理や、リビングで鍋物などを楽しむ場合は、加熱前から換気扇を回したり、窓を開けて、水蒸気を逃がす空気の流れをつくっておく。
●冷たい部屋へ移動する
暖房をしている部屋から寒い部屋へ水蒸気が移動すると、結露が発生しやすくなります。家の中になるべく寒い場所をつくらないようにする。
●睡眠中にも発生
一晩で1人当たり200cc程度の水蒸気が発生。
寝る前に換気をし、就寝中も寝室のドアを少し開けておくなどの工夫を。
結露はなぜ発生する?
暖かい空気は水蒸気を多く含むことができますが、冷たい空気は少ししか含むことができません。そのため、暖房で暖められた空気が冷えた窓ガラスに触れるなどして温度が下がると、水蒸気が水滴となり現れます。これが「結露」です。例えば、室温20℃湿度60%の場合、室温が12℃以下になると結露が発生します。
水蒸気は移動する
空気に含まれた水蒸気は湿度が高い所から低い所へ移動する性質があります。廊下や使っていない部屋など、家の中に寒い場所があると、暖かい空気に含まれた大量の水蒸気が流れ込み、結露となり現れます。結露はカビやダニの発生原因になり、健康に影響が及んだり、住まいを傷めることにもなります。
結露を防ぐには
●温度と湿度を適切に
冬の場合、結露が発生しにくい目安は室温18℃〜20℃、湿度40%程度。温湿度計でこまめにチェックして暖房を調節。加湿器の使いすぎにも注意しましょう。
●換気をする
高気密・高断熱の住まいでは、冷暖房の効果が高い反面、室内に水蒸気がこもりがちです。なるべく水蒸気の発生を抑え、水蒸気を多く含んだ空気を外に追い出します。また、こまめに換気扇を回したり、窓を開けて空気を入れ換えましょう。
●空気を循環させる
暖房使用時は、サーキュレーターや扇風機を利用して、暖かい空気を循環させ、冷たい空気を停滞させないようにします。また、家具は壁にぴったり付けずに2㎝以上離して、空気の通り道を確保しておきます。
●24時間換気を稼働
住まい全体の空気を一定周期で入れ換える「24時間換気システム」。冬場は寒いからと止めていると水蒸気が外に排出されず、結露の原因となることもあるので、稼働させておきましょう。
水蒸気の発生を防ごう!
室内干しを避ける
洗濯物の室内干しはなるべく避け、乾燥機を利用するなどしましょう。やむを得ず干すときは、エアコンや除湿機を活用し、早く乾かす工夫を。
観葉植物の管理に注意
観葉植物は葉が蒸散をすることによって、空気中に水蒸気を発生させます。風通しのよい場所に置き、水やりは屋外で行いましょう。また、受け皿に水をためないようにします。
暖房機器を選ぶ
石油ストーブやガスストーブ、石油ファンヒーターやガスファンヒーターなどの開放型の暖房機器からは、燃焼の際に大量の水蒸気が発生します。エアコンやオイルヒーターなどの水蒸気の発生が少ない非開放型の暖房機器がおすすめです。
押し入れも換気
押し入れやクローゼットは、部屋との温度差があると結露しやすくなります。扉を開けて、空気の入れ換えを。荷物を詰め込み過ぎないようにし、空気の通り道をつくりましょう。
※掲載の情報は、2019年11月時点のものです。内容が変わる場合がありますので、ご了承ください。