家の中を行ったり来たり、作業を始めてから必要な物を探したり、ムダな動きが多いと効率よく家事がこなせません。まずは、どこで何をするのか、家事の手順と行う場所、そして何が必要かを考えてみましょう。動線を見直し、必要な物がすぐに取り出せるような収納を考えることで、動きがスムーズになり、作業時間が短縮できます。
こまめに行えば短時間ですむ作業も、ためてしまえばおっくうに。例えば洗面所を使ったら、飛び散った水をささっと拭く。トイレの汚れが目についたら、ブラシでこするなど、ついで掃除を習慣にすれば、汚れもたまりません。気づいたらすぐできるように、掃除道具を各場所にまとめておくなどの工夫をし、家族に協力してもらえるようなルールづくりを。
キッチンなら、シンクや調理台の下にはざるやボウル、レンジの下には調味料、鍋というように、調理の流れにそって使う物を収納。作業の手が止まらない取り出しやすい工夫も大切。
洗濯なら、洗う、干す、アイロンがけ・たたむ、しまうの作業をどこで行うか見直して、階段を上ったり、下りたりする動きを減らします。アイロンなどの収納場所も見直して。
気づいたらすぐできるよう掃除道具は洗面所やキッチンなど場所ごとに、手に取りやすい場所にまとめておきます。また、掃除機をスムーズにかけられるよう、床に物を出さないようにし、家具の配置も考えましょう。
ムダな動きが少なく、必要な物がすぐ手に取れる…。スムーズに作業ができれば、家事も楽しくなります。
例えば、洗濯物を取り込んで、アイロンがけ、たたんで仕分けするまでの一連の作業を1か所でまとめて行えば、効率アップ。また、キッチンやリビングの一角に、デスクと椅子を置いた家事コーナーがあれば、料理の合間にも作業ができて便利。スペースがなければ、作業ごとに必要な道具をひとまとめにしておくだけでOK。いつでも取りかかれて、時間の有効活用に役立ちます。
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室内干し、アイロンがけなどの衣類の家事をまとめてできるスペースがあれば快適。 -
キッチンの傍らの家事コーナーでは、調理の合間にメールやレシピをチェックできる。
家族みんなにわかりやすい収納を設けることで、「○○はどこ?」と聞かれることが減り、それぞれがきちんと片づける習慣も身につきます。特にみんなの共有スペースであるリビングやダイニングは散らかりやすい場所。アイロンがけや家計簿をつけるなどの作業をするなら道具の収納場所も確保しておきましょう。また、食材や日用品のストックもひと目でわかるようにしておけば、ムダな買い物も防げます。
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家族それぞれの専用ボックスも設けて。
リビングで使う物を家族みんなにわかりやすく、片づけやすく収納。 -
食材や日用品のストックはひと目でわかるように収納。
住まいの設備もどんどん進化。家事の負担を軽減する設備を取り入れることで、ストレスも減り、暮らしが快適になります。リフォームの際に検討してみても。
油汚れがフード内部に入りにくいレンジフードやフラットなガラストップコンロなどお手入れの簡単な設備で、いつもきれいをキープ。
引き出しタイプのキッチン収納は、中身が見やすく、取り出しやすい。調理中も手が止まらずスムーズ。
天井にすっきり収納できる室内物干し。夜や雨の日も洗濯物がたまらず便利。外干しの際も室内でハンガーがけの作業をまとめて行えば効率アップ。
2016年3月現在の情報となります。