掃除はなるべく手間や時間を省いて、お家をきれいにしたいですね。
洗剤や道具を上手に使い、段取りよく汚れを落としましょう。
POINT❶ 汚れの種類や程度を知る
スムーズに汚れを落とすためには、汚れの種類や程度を見きわめ、洗剤や道具を選ぶこと。強い洗剤を使って変色したり、硬い道具でこすって傷がついたりしないよう注意しましょう。軽い汚れなら、から拭きや水拭きで落とせる場合もあります。
POINT❷ 段取りを考えて効率よく
せっかく掃除したところを汚してしまい二度手間になったり、頑固な汚れをいきなりこすって時間ばかりかかったり…。どこから始めるか、どのように落とすか、効率のよい手順や掃除方法で、スムーズに汚れを落としましょう。
汚れの種類に応じて洗剤を使い分ける
酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使うと汚れが落としやすくなります。まずは中性洗剤を使用し、落ちないときは弱アルカリ性→アルカリ性、または弱酸性→酸性というように、順に洗浄力の強い洗剤を使うとよいでしょう。洗剤は雑巾などに付けて、目立たない部分で試してから使用しましょう。
アルカリ性の洗剤
手あかは弱アルカリ性の住居用洗剤を布に付けて拭き取ります。レンジまわりなどの頑固な油汚れには、キッチン用アルカリ性洗剤を吹き付けて湿布。
酸性の洗剤
浴室の頑固な水あかやトイレの黄ばみなどには酸性の洗剤を直接付け、しばらくおいて洗い流します。水道の蛇口やキッチンのシンクの水あかにはクエン酸水をスプレーして拭き取ります。
時間や温度を利用して汚れをラクに落とす
頑固な汚れは、洗剤を付けて時間をおいたり、お湯につけたりすることで落としやすくなる場合があります。換気扇やガスコンロまわりの油汚れは、外せるパーツは中性洗剤を溶かした湯につけ置きしてから、水洗いします。
しつこいカビには塩素系漂白剤を吹き付け、キッチンペーパーとラップで湿布。しばらく放置した後、水で洗い流します。ただし、長時間放置すると、変色や変質するリスクもあるので注意しましょう。
※塩素系漂白剤を使用するときは換気をし、ゴム手袋をはめること。酸性タイプの洗剤と混ぜると有毒なガスが発生し危険なので厳禁。各洗剤の注意事項をよく確認の上、使用してください。
適材適所の道具を選んで汚れをスムーズに落とす
道具を使ってこすったり、磨いたりして汚れを落とすことも多いでしょう。より硬い物でこすると汚れは落としやすくなりますが、掃除する場所の素材より硬い物を使うと傷がつく原因になります。洗剤と同様に汚れや素材に合わせて道具を上手に使い分けることが大切です。
メラミンスポンジ
水だけで水あかや黒ずみなど頑固な汚れが落とせて便利。網戸にこびりついた汚れなどにもおすすめ。ただし表面を薄く削り取って汚れを落とすため、加工されたシンクや鏡の表面を傷つけたり、光沢仕上げがくすむ場合もあるので使用する場所に注意が必要です。
マイクロファイバークロス
極細の化学繊維で織られた吸水性と速乾性に優れた布。細かいホコリや油汚れなどを繊維がしっかりと絡め取るので、洗剤不要。ガラスや鏡などの拭き掃除にも便利。
奥から手前、上から下へ。効率よい手順で時短
ホコリは上から下へと落ちるので、部屋全体を掃除するときは、天井→照明器具→壁・家具→床のように「上から下」の順が基本。床掃除は「奥から手前」へと進めるときれいにした場所を踏まずにすみ、二度手間を防げます。また、拭き掃除は、汚れのひどい部分から始めると、雑巾やスポンジが一気に汚れてしまうので、汚れの軽い部分から始めると何度も洗う手間が省けます。