ケーススタディ
食品の製品、加工、物流施設のケーススタディをご紹介
CASE5
食品工場(カットフルーツ)
徹底した衛生管理と温度管理。高まる需要に応える生産能力の新工場。
建設地 | 兵庫県神戸市 |
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建物用途 | 食品工場 |
敷地面積 | 3,366.47m2(1018.35坪) |
延床面積 | 1,970.85m2(596.18坪) |
竣工 | 平成26年11月 |
建物概要 | 2階建て |
現在、世界50ヵ国に新鮮なフルーツを届けるグローバルサプライヤー『デルモンテ』様。その日本法人として1997年に設立されたのが、フレッシュ・デルモンテ・ジャパン株式会社様です。日本におけるバナナやパイナップル、ブドウなど各種フルーツの輸入販売を展開されています。
同社では、北米、南米、アフリカ、アジアの自社管理農園やパートナー農園で栽培したさまざまなフルーツを、輸送、加工、販売に至るまで一貫して自社で取り組まれています。これは、同業他社ではほとんど見られない同社の強みとして、その品質と信頼性に対し、市場から高い評価を受けておられます。
また、もう一つの事業の柱が、パイナップルを主としたカットフルーツ事業。フレッシュ・デルモンテ・ジャパン様では、こうしたカットパインの加工作業を、設立時より横浜工場のみで行われていました。しかし、年々高まる需要への対応と、全国の消費者に対し、より鮮度や品質の高い商品をお届けするため、西日本エリアにおける加工拠点の建設を計画されたのが2013年のことです。
計画にあたっては、まず海外からの輸送船が着く兵庫や大阪に近い当該地に土地を確保。そして建設に関しては、食品工場の実績と建設ノウハウに評価をいただき、大和ハウス工業にご依頼いただきました。
施設プランニングについて、フレッシュ・デルモンテ・ジャパン様が特にこだわられたのが、建物内における衛生区と非衛生区の効率的な区分けです。作業スペースの構成としては、原材料を加工して商品として出荷される工程に合わせ、ストレートラインでの作業動線を設計。これによって、入出庫時にトラックが着くドックシェルターの位置も分割しました。さらに、人の動線を整理することで、衛生面における安全性をさらに高めています。なお、国内外の関連企業だけでなく、小売企業などの取引先が見学に来られるケースも多く、作業工程に沿って見学通路も設けられています。
また、生鮮品だけに徹底した温度管理も求められます。これに関しても作業エリア内における人と物の動線を考慮した上で、施設内のレイアウトをプランニングすることで実現しています。
完成した神戸工場は、1日に約6,000kgを生産する能力を持ち、現在は約4,000kgを安定して出荷されており、西日本における新鮮で安全なカットパインの供給を支えています。
質の高い商品を生産する、質の高い工場が実現しました。
フレッシュ・デルモンテ・ジャパン株式会社
シニアセールスマネージャー 宮内 岳志様/工場長 真内 克哲様
世界中にネットワークを持つデルモンテグループでは、アメリカや中東におけるカットフルーツ事業が堅調であることを受け、極東エリアにおいてもより大きな需要の伸びが見込めることから、日本国内における生産体制強化の必要性を感じていました。今回、アメリカ本部より新工場建設の指示があったのが2013年のこと。非常にタイトなスケジュールの中、大和ハウス工業さんにはスピーディかつきめ細かく対応いただいたことがとても印象に残っています。また、食品工場の建設における豊富な実績とノウハウについても、私たちだけでなくアメリカ本部からも高い評価を得ることができました。
“新鮮でプレミアムなフルーツを、いつでも安心しておいしく味わっていただきたい”という私たちデルモンテの姿勢を表した、ロゴマークに配している『Quality(クオリティ)』の文字。新工場も質の高いものが実現し、非常に満足しています。