ケーススタディ
食品の製品、加工、物流施設のケーススタディをご紹介
CASE12
徹底した品質管理で安全・安心を守り、職人の味を家庭に届ける。
広い床面積を生かし大型自動ラインや高性能スパイラルフリーザーを設置した新工場
建設地 | 群馬県邑楽群板倉町 |
---|---|
建物用途 | 冷凍食品工場 |
敷地面積 | 20,334.74m2(6,151.25坪) |
延床面積 | 5,339.49m2(1,633.34坪) |
竣工 | 2019年11月 |
建物概要 | 2階建て |
日本を代表する中華料理チェーン『大阪王将』。現場で育まれた職人の本格中華の味を内⾷、中⾷にも取り⼊れ展開している株式会社イートアンドホールディングスの事業会社、イートアンドフーズ様です。同社は、外食事業の知見をフィードバックし、生産事業・食品事業に反映する食のライフプランニングカンパニーです。家庭向けの冷凍食品事業の主力商品は『大阪王将 羽根つき餃子』や『大阪 王将ぷるもち水餃子』などで、油いらず、水入らず、フタいらずの簡単調理でできる『羽根つき餃子シリーズ』は累計で2億パックを販売する人気商品です。
好調な主力商品を支えてるのが全国3カ所にある製造拠点です。昨年、より一層の生産能力向上を図るため、関東第二工場を建設されました。広い床面積を生かし大型自動ラインや高性能スパイラルフリーザーを設置し、新工場は関東第一工場と比較して約160%の生産能力を確保しています。
本社商品企画部ならびに主だった工場で食にかかわる国際的な標準規格、ISO22000(食品安全)およびISO9001(品質マネジメントシステム)を取得、食の安全安心を追求する同社は新工場でも従来の理化学検査等に加え、AIの活用により異常予測や品質検査を徹底し、食品衛生管理基準「HACCP」にも対応しています。また、高度な品質管理によって歩留まりが向上し生産ロスを低減しました。既存工場の成形餃子ラインでは成型機1台あたりの生産ロス重量が22.4㎏/hであったところが、新工場では11.2㎏/hと半分に下がり、水餃子ラインは23.4%削減を実現しています。
大和ハウス工業では、ご要望を受け、従業員の働きやすさや成型、加熱、冷凍など食品加工の各ライン配置などを考慮し、設計・施工でお手伝いいたしました。イートアンドホールディングス様では、食品製造現場でのAI・ロボットの活用を進めており、今後もより働きやすく、高度な品質管理が可能な設備の導入、製造拠点のブラッシュアップを予定しています。
製造能力の向上によって、より多くのご家庭にお店の味が届けられるようになりました。
株式会社イートアンドホールディングス取締役 兼 株式会社イートアンドフーズ取締役専務執行役員 山本 浩様
社名に『イートアンド』とあるように、食を通じて『その先の幸せ』を追求するのが私たちの目標です。現在、コロナ禍を受けて、食にかかわる産業は様々な変化に直面していますが、事業によって人々の心の豊かさや健康に役立てるアイデアはまだまだあるはずです。 現在、当社ではAI・ロボットの活用に注力しています。関東第二工場でもAIや最新設備の導入によって、主力商品の生産ロスを減少させ製造能力を大幅に向上できました。大和ハウス工業さんに設計・施工を依頼し、高度な品質管理が可能な施設が完成し、とても満足しています。