ケーススタディ
食品の製品、加工、物流施設のケーススタディをご紹介
CASE15
高品質クロレラを使用した様々な製品を製造販売
GMP、HACCP、FSSC22000に対応、製品の安心安全を守る新工場
建設地 | 福岡県筑後市久富1343 |
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建物用途 | 食品工場 |
敷地面積 | 61,715.19m2(18,668坪) |
延床面積 | 3,930.11m2(1,188坪) |
竣工 | 2022年8月 |
建物概要 | 4階建て |
クロレラ工業株式会社様は1964年、世界に先駆けてクロレラ生産の事業化に成功し、50 年以上にわたって市場を牽引してきた業界のリーディングカンパニーです。主力商品の高品質クロレラを使った健康補助食品や化粧石けん、整腸薬などの商品は健康志向の高い消費者に愛されてきました。農業向けの肥料や土壌改良資材、漁業用の生産用飼料なども第一次産業の現場で広く採用されています。
同社は品質管理の観点から、クロレラの培養から製品化まで全ての工程を日本国内で行っています。研究開発・生産拠点として中心的な役割を担う九州筑後工場は稼働開始から半世紀を迎え、施設の老朽化が課題となっていました。様々な品質基準における、さらなる第三者認証の取得も視野に入れ、健康補助食品工場棟の新設を計画されました。
新棟には工場敷地内に点在していた生産設備を集約させ、自動ラック倉庫の活用によって作業動線を整理し業務効率を大幅に改善しました。また、大型のスプレードライヤー(噴霧乾燥機)機を導入し、生産効率を高めています。外観はクリーム色を基調としつつ、同社製品のクロレラをイメージさせるグリーンをアクセントに採用しました。取引先などからの見学を積極的に受け入れるため「見える化」を意識し、見学用通路も設けています。
同社は多種多様なクロレラ加工品や健康補助食品を扱っていることから製品の安心・安全への配慮を徹底しています。新工場建設にあたっては大和ハウス工業のこれまでの経験・ノウハウを存分に生かし、HACCPに加えてFSSC22000など高い品質基準を満たしました。
人類の健康に貢献する製品を筑後から届けます。
クロレラ工業株式会社代表取締役社長 板波 英一郎様
半世紀以上にわたって高品質クロレラの研究を続けてきました。『人類に健康と幸福を』をスローガンに次世代の環境問題・社会問題にソリューションを与えるべく、様々な製品を開発しています。
生産拠点の九州筑後工場は、筑後の豊かな地下水と培養に適した日射量・気温を最大限に活用するべく、クロレラ培養施設としては日本最大級、全15基の屋外培養プールを構えます。豊かな資源に恵まれたこの生産拠点からクロレラ工業が誇る独自のクロレラ「チクゴ株(CK-5株)」などを生み出してきました。
当社は高品質な製品を世界に届けるため、品質基準では外部認証の取得に努めています。九州筑後工場では、健康食品製造のGMP※1認定を取得。海外展開にあたっては、FDA(米国食品医薬品局)の評価によるGRAS(Notification GRAS)のほか、健康食品メーカーとして、いち早くイスラム圏向けにハラール認証※2も取得しております。このたび、施工実績が豊富な大和ハウス工業さんに設計・施工を依頼し、より細やかな品質管理が可能となり、当社の技術力を十全に生かせる環境が整いました。100年企業を目指してさらなる飛躍につなげていきたいと思います。