ケーススタディ
食品の製品、加工、物流施設のケーススタディをご紹介
CASE13
動線を整理しチョコレートの流型から個包装の製造工程までを一本化。
食の安心・安全を高め、自社ブランド商品の開発を加速させる新工場
建設地 | 茨城県筑西市 |
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建物用途 | 食品工場 |
敷地面積 | 35,650,40m2(10,784.24坪) |
延床面積 | チョコレート棟:5,717.46m2(1,729.53坪) ビスケット棟:11,935.37m2(3,610.44坪) |
竣工 | チョコレート棟:2018年2月 ビスケット棟:2020年2月 |
建物概要 | 3階建て |
表情豊かなキャラクターパッケージが話題の『サク山チョコ次郎』、軽い食感と香り高さが人気のチョコレートクランチ『大人のクランチ』シリーズなど次々と新商品を発表し、流通菓子業界で快進撃を続けるのが株式会社正栄デリシィ様です。正栄食品工業株式会社(東証一部上場)グループにおいてB to Cの領域を担っています。
優れた技術力を生かし、市場シェア獲得を目指すため、自社ブランド商品の開発に力を入れる同社は、主力商品開発の生産体制強化のため、既存工場のリニューアルを計画されました。建て替えたのは敷地内のチョコレート棟、ビスケット棟の2棟。ISO22000/FSSC22000認証を2016年に取得し、「食の安心・安全」の基準を追求する同社は、設計時のコンセプトとして今の時代にマッチする製造環境の構築を掲げ、製造現場のゾーニングや陽圧化による防虫対策を徹底しました。
またリニューアルにともない、動線を整理しチョコレートの流型から個包装の製造工程までを一本化し、チョコレート・ビスケットの生産量はともに倍増。少人数でのライン管理が可能となり、海外から導入したチョコレートプラントを含む最新の生産設備の能力を充全に活かせる製造環境を実現。積極的な設備投資によって他に追随を許さない独創性とハイレベルな技術力により、お客様の笑顔につながる「おいしく」「楽しい」お菓子づくりを可能にしています。
大和ハウス工業では設計・施工でお手伝いし、厳格な食品の安全管理、品質管理を実現しつつ明るく現代的な空間づくりを目指しました。竣工済みのチョコレート棟、ビスケット棟の改修工事に加え、将来的にはさらなる既存設備の刷新化もご検討されています。
社員の士気が上がり、お取引先様や周辺住民の方からもうれしい声
株式会社正栄デリシィ代表取締役社長 中島 豊海 様
新工場の竣工によって生産力が向上し、社員の士気も上がり、力を入れている自社ブランド商品の開発に弾みがつきました。現代的で明るく、清潔感のある新工場はお取引先様などからも好評価で、工場周辺にお住いの地域住民の方々からは「きれいな建物になったね」とお声がけいただいています。地域のお菓子工場として愛されながら、世界中にファンを持つようなグローカル※企業を目指している私たちにとって、大変よろこばしい反応です。大和ハウス工業さんは一貫して円滑なコミュニケーションで、細部に至るまで意図や要望を汲み寄り添ってくれ、その丁寧な仕事ぶりに大変満足しています。
※グローバルとローカルを組み合わせた造語。