CASE11
高齢者住宅
住宅型有料老人ホーム シニアメゾン エミレーツ
- 所在地:
- 長野県松本市
- 構造:
- 鉄骨造
- 延床面積:
- 1,159m2
- 竣工:
- 2017年12月
- 用途:
- 住宅型有料老人ホーム(29室)、デイサービス(35名)
開業以来、脳卒中急性期の患者さんを主な対象に、年間300件ほどの手術を行う医療法人青樹会 一之瀬脳神経外科病院様(一般病床50床)。
急性期治療を終えた退院後、住み慣れた地で安心して暮らしたいが自宅に戻れない患者様の希望に応えるため、住宅型有料老人ホームの開設を計画されました。
計画のポイント
自宅での受け入れが困難な方々に対応できる高齢者住宅
入居要件を要介護認定4~5とする住宅型有料老人ホームとして計画。医療系のスタッフを常駐させ、24時間吸引、在宅酸素、胃ろう、インスリン注射、ストマ、透析、経鼻経管栄養などが必要な医療依存度の高い方へも対応可能としました。
全部で29居室、広さは18.0~18.9m2。明るい室内には、入居者様に快適な日常生活を送っていただけるよう、さまざまな設備を整えています。
医療と介護、両サービスが提供可能な施設
医師がすぐに駆けつけられる同医療機関の隣接地に建設。さらに、同医療機関が運営する通所リハビリテーション施設の利用も可能です。
医療・介護依存度が高い入居者様を受け入れる環境を整えるため、病院に隣接した土地への建設を計画されました。
自治体と調整を重ね、要件を満たす施設計画を策定。
建設予定地が市街化調整区域に指定されていたため、都市計画法や松本市の開発方針に沿ったかたちで、公益性が高い地域密着型の事業を行う施設・29室の高齢者住宅として立地要件を満たしたほか、技術要件として接続道路などが整備されました。
駐車場と接する東・南側には遊歩道を整備。騒音や事故防止対策を図っています。
お客様の声
急性期病院との連携強化で
医療・介護依存度の高い入居者様に対応
医療法人青樹会 一之瀬脳神経外科病院 理事 百瀬 陽子様(左)
医療法人青樹会 住宅型有料老人ホーム シニアメゾン エミレーツ 施設長 米盛 健様(右)
私たち医療法人青樹会は、一之瀬脳神経外科病院の開設以来25年間、中信地域でも多い脳卒中などの患者さんのために急性期医療を担ってきました。昨今では、医療法人として地域包括ケアシステムにどのようなかたちで貢献していくかということにも積極的に取り組んでいます。通所リハビリテーション施設の開設もその一つ。これを一歩進めたものが今回オープンした住宅型有料老人ホーム「シニアメゾン エミレーツ」で、可能な限り介護だけでなく医療サービスも提供していくことを目指しました。
病院に隣接した場所に建てること、医療・介護依存度が高い方々を受け入れられる施設にすることが叶い、とても満足しています。
大和ハウス工業さんは、一之瀬脳神経外科病院の外来棟をはじめ、さまざまな関連施設の計画から建設まで担当していただきましたが、その度に有効なプランを提示していただくだけでなく、私たちが思いついたアイデアに対してもその意図を汲んだかたちに創りあげてくださいました。
今回の「シニアメゾン エミレーツ」も同様で、いっしょに夢を描くことができ、実現させることができました。
思い通りにできあがった施設を安心して利用していただけるように、医療、介護スタッフの質と量をともに充実させていき、入居者の皆様が充実した日常生活を最期まで送れるように努めていきます。