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CASE15 サービス付き高齢者向け住宅 ホスピタルケアホームしろやま(大阪府東大阪市)

“小さな病院”として、入居者の健康や身体の状態に向き合う、2棟目の高齢者住宅がオープン。

新しい事業スタイルで、医療・介護・看護体制を充実させた“医療目線”による高齢者住宅事業。

事業展開

大阪市、堺市という政令指定都市に続き、府内3番目の人口を擁する東大阪市。この地で、地域に根付いた医療活動を続けておられるのが、白山医院様(内科・外科・脳神経外科・リハビリテーション科)です。1995年開設時より、外来はもとより訪問診療にも注力される中、在宅生活に苦労されている多くの患者様に接してこられた白山院長は、「医療と介護が連携した高齢者支援」について、将来的な必要性の高まりを強く感じておられたといいます。

同院が介護事業に着手されたのは2006年のこと。運営法人として有限会社レッセ・フェールを設立し、まずデイサービスを展開。さらに、2009年の診療所移転の際には、デイサービスに加え、デイケア、居宅支援を併設した複合施設「介護センターしろやま」を開設されました。こうして医療・介護の両面から地域の高齢者の在宅支援に取り組まれるうち、さまざまな理由から自宅での生活が困難な高齢者の方々が年々増えていることを実感。実際、地域でも民間事業者の運営による高齢者住宅が幾つも建設し始めていた頃でした。こうした地域ニーズの高まりを受け、『高齢者住宅が“安心できる在宅復帰先”となるためには、充実した医療サービスが必要』とのお考えから、“医療目線”での高齢者住宅の運営をご計画され、2012年4月にサービス付き高齢者向け住宅「荒川の団らん空間しろやま」(定員30名)をオープンされました。

「荒川の団らん空間しろやま」は、白山医院の医療サポートやレッセ・フェールの介護サービスを受けながら、安心して最期まで暮らせる『終の棲家』として、多くの方の支持を集め、グループの患者様や利用者様のみならず、地域の病院の退院患者様の受け皿としても機能してきました。

近年、在宅復帰への流れは年々加速し、入居希望者の中にも医療依存度の高い方が数多く見受けられるようになってきました。しかし、「荒川の団らん空間しろやま」は、絶えず満室状態。これからは、『入居者の抱える健康や身体の状態に、もっと積極的に向き合う高齢者住宅』が望まれている、と感じた白山院長は、新たなサービス付き高齢者向け住宅の開設を決断されたのです。

計画にあたり、コンセプトとして掲げられたのが、『“プチ病院” としての機能を持つ高齢者住宅』。“プチ病院”とは、 “居室にいながら、さまざまな診療科目の医療が受けられる”という特徴を表したもの。入居者一人ひとりと向き合い、個々が抱える疾病や機能低下に専門の医師や看護師が応え、日常は介護士が手厚いケアを提供することで、看取りに至るまで穏やかに暮らせる住まいです。また、365日入居者様に寄り添うことで、病気などの予防にもつながることが期待できます。

1棟目の開設直後より、こうした構想を持たれた白山院長は、ご自身が東大阪三医師会の一つである布施医師会の理事を務めておられることから、開業医を中心とした地域の医療機関との協力体制を強化されてこられ、新施設によって具現化することができました。

建設にあたっては、1棟目の「荒川の団らん空間しろやま」の実績を評価され、候補地探しの段階から、大和ハウス工業にご依頼いただきました。そこで、規模・立地ともにニーズに合っていると当社がご提案したのが、医院の近隣にあったガレージ。オーナー様が偶然、医療製品を製造する企業だったこともあり、「事業の地域貢献度の高さ」や「新施設のコンセプト」に共感いただき、一般定期借地契約を結ぶことができました。

こうして2018年8月にオープンしたのが、延床面積929.05m2・3階建てのサービス付き高齢者向け住宅「ホスピタルケアホームしろやま」(定員25名)です。『安らかで落ち着いた空間にしたい』という思いをカタチにするため、内装はシックな色使いや木目の素材感を活かした設えで統一。居室の快適性にはもちろん、一つひとつの設備にも使いやすさにこだわっています。

内覧会には、地域住民をはじめ約250名の見学者が訪れるなど、高い注目を集める「ホスピタルケアホームしろやま」様。オープン直後より入居状況も順調で、多数の見学や問い合わせも寄せられています。新たな高齢者住宅の理想形ともいえる“プチ病院”。その先駆けとして、「ホスピタルケアホームしろやま」への期待は高まります。

課題

THEME-1
既存の高齢者住宅が常に満室状態だった
地域や社会的にも在宅復帰への流れが加速する中、平成24年にオープンしたサービス付き高齢者向け住宅「荒川の団らん空間しろやま」は常に満室状態で、入居ニーズの多くに応えることができなくなっていた。
THEME-2
医療依存度の高い方に対応できる高齢者住宅の事業スタイルを構築したい
訪問診療を行う中、自宅での生活が困難な医療依存度の高い方が、年々増加していることを実感。入居者の健康や身体の状態に、もっときめ細かく対応できる高齢者住宅の必要性を感じていた。
THEME-3
医療・介護と連携が取りやすい環境づくり
入居者への24時間365日対応を実現するためにも、運営する診療所と介護センターが連携しやすい立地での高齢者住宅建設が必要だった。

計画のポイント

POINT-1
2棟目となる“医療目線での高齢者住宅”を開設
1棟目の「荒川の団らん空間しろやま」(定員30名)同様、充実した医療サービスを提供する安の在宅復帰先として、“医療目線でのサービス付き高齢者向け住宅”「ホスピタルケアホームしろやま」の開設を計画されました。
POINT-2
小さな病院のような高齢者住宅
“プチ病院”をコンセプトに、サービス付き高齢者向け住宅の新たな事業スタイルを構築。開業医を中心とした地域の医療機関と連携し、入居者様は居室にいながら、専門の医師や看護師からさまざまな診療科目の医療やケアが受けられることに加え、介護士の手厚いケアとともに、看取りに至るまで穏やかに暮らせる高齢者住宅を目指されています。
POINT-3
規模・立地ともに希望通りの土地を確保
運営するクリニックと介護センターから、数十メートルの場所に一般定期借地契約による土地を確保。医療・介護の両面において、よりきめ細かな対応が可能となっています。また、人員面においてもサポートし合える環境が整いました。

CASE15

サービス付き高齢者向け住宅 ホスピタルケアホームしろやま

  • 病院(医療施設)のケーススタディ
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  • 介護施設のケーススタディ

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