研究所について
テクノラボは、新しい技術を開発・検証する実験棟です。
厳しい自然条件や環境下でも安心・快適な住まいを実現するために、そして万一の災害にも耐えて暮らしを守るために、実大の実験施設や実際の自然条件を再現する施設などを使って、高い住宅性能を日々追求しています。
強度や剛性を高め、構造安定性を確保する。
大震災の振動で強度を検証。 実大モデルだから得られる成果がある。
柱、床、壁を組み合わせた構造体を振動台の上に建設。さまざまな地震波を再現して耐震性や強度を検証します。住宅の強度は、各部位の強度を確保しても組み合わせにより想定を下回る場合があります。この振動台ではそうした組み合わせ強度も測定できます。
繰り返し荷重にどれだけ耐えられるか。 パネルの曲げ強度や接合部の強度を確認。
外壁や床版などを2台の台車の上に設置し、試験機中央のアクチュエーターで加力。パネルとしてどの程度の曲げ強度を持っているかを調べます。また、柱と梁の接合部が、地震や台風の際、発生する繰り返し荷重に対して、どの程度の耐久強度を備えているかも検証します。
地震や台風の強大な力に耐える建物構造を多角的視点で探る。
地震や台風の際、構造全体の骨組みや接合部分には強大な力がかかります。その骨組みや接合部を試験体に設置し、油圧ジャッキで加力する実験を実施。どれだけ耐えられるのか、強度、剛性、靭性など多角的な視点から評価することで、強度に優れた住まいづくりを追求しています。
自然条件に左右されない快適性を追求する。
人工の気象室内にまるごと一棟の家を建築。自然条件を再現して検証する。
人工の気象室内に実大住宅を一棟建て、日射(1000kcal/m2・h)、温度(-20℃~+50℃)、湿度(30%~85%)などの気象条件をつくり出し、実際の住まいの熱環境を再現します。時間や季節の変化による家全体の温もり方、部屋の熱の逃げ方をシミュレーションし、保温性や断熱性、快適性を調べて商品開発に活かします。
実際の天空の明るさを再現し住まいの採光をシミュレーションする。
空の明るさは、真上の天頂部が一番明るく、水平線に行くほど暗くなります。この天空輝度分布を再現できる実験室で、縮尺模型を用いて実際の建物室内の採光などをシミュレーションします。この実験と検証は、住宅・大型建築の開口部や吹き抜けの計画・設計に役立てられています。
実大の壁や床を使って外部騒音や生活騒音など音の問題を研究する。
残響室では実大の壁や床を設置し、遮音実験を行います。また、無響室では音を楽しむ空間づくりのため、官能評価実験などを実施。「外の騒音が聞こえない静かな家にしたい」「家族とはいえ、お互いのプライバシーを大切にしたい」など、住む人の音に関するご要望に、これらの実験を通じてお応えしています。
防耐火性能や変質など、多方面から内外装材を検証。
840℃にも達する住宅火災を再現し建物の防耐火性を確認する。
3m離れた隣家で火災が発生すると、外壁は約840℃もの高温にさらされます。防耐火構造試験では外壁の室内側表面温度が可燃物の燃え出す温度以下に抑えられているかを検証します。
温度差による結露や乾燥などが外装材にもたらす影響を見極める。
外装材に日射・降雨を繰り返し与えて、劣化させる装置です。屋外・屋内想定の2室間に外装材を設置して個別の温度・湿度条件を与え、外装材が受ける温度差を再現、検証します。
太陽光が外壁材に与える変退色や変形を徹底して予測評価する。
疑似太陽光を照射することで、外壁材の変退色や変形を評価する試験装置です。試験結果を色彩色差計で定量的に計測し、将来的におこる外壁材の変退色を予測評価します。
土壌汚染物質や室内空気汚染物質など環境汚染防止に役立てる。
化学物質による健康被害が問題視される中、土壌汚染物質や室内空気汚染物質など有害な化学物質の測定・分析に積極的に取り組み、商品の改善に役立てています。
Facility
施設案内・見学
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