土地活用を行う際には、何のために土地活用を行いたいのかを明確にすることが重要です。土地を適切に活用することで多くのメリットを得ることができますが、その方法や手段はさまざまであり、目的を明らかにしないまま手段を選んだ場合、最終的に、思ったはずではなかったということもあり得ます。
目的を明確にした上で、ご自身の土地と財務状況、将来の相続などを客観的に判断して、適した活用方法を考えることが必要です。
ここでは、「収益を確保したい」「税務対策を行いたい」「地域に貢献したい」という3つの目的についてご紹介します。
土地は放置したままでは収益を上げることはできません。「将来に備えた資産形成をしたい」「大切な不動産資産を守りたい」「次の世代に資産を遺したい」など、状況は様々かもしれませんが、地域や時代、ご入居者のニーズに応えたクオリティの高い建物を建て、賃料を適切に設定し、着実な管理・運用を行うことができれば、有効な資産運用方法として長期にわたって賃料収入が見込める可能性が高まります。
相続税の評価において、土地・建物といった不動産の場合は、時価ではなく「評価額」で決まります。
土地の相続税評価額の算出は、主に「路線価方式」で行われます。路線価とは国税庁が算定するもので、毎年1月1日時点の価格が7月に公表されます。相続税や贈与税の基準となる価格で、公示価の概ね80%で設定されています。
固定資産税評価額は、各市町村が3年に1度、1月1日時点の土地価格を算定したものです。固定資産税評価額は公示価格の概ね70%で設定されています
また、土地は更地の場合、「評価額」はそのまま「課税標準額」になりますが、賃貸住宅などの住宅を建てることで、土地は「貸家建付地」評価となり、借地権割合や借家権割合等に応じて、相続税評価額が引き下げられます。
所得税には、所得の合計額に課税される「総合課税」と、個別の納税となる「分離課税」がありますが、不動産所得は総合課税の対象となります。よって不動産投資で赤字が発生した場合でも、給与所得などと損益通算することができ、結果として、所得税が減額されることがあります。また、不動産投資では、さまざまな費用を経費として計上できます。
地域社会に必要な施設を建てることができれば、土地活用によって、周辺地域に貢献することにつながります。介護施設やクリニックは生活や健康面での貢献、コンビニや商業施設は、地域住民の方々に生活利便性を提供することができます。また、デザイン性の高い建物を建てれば、景観も良くなります。オーナー様に利益をもたらすだけではなく、その地域に求められているものを建てることで、地域貢献ができるのも、土地活用の大きな意義と言えます。
その他にも、「遊休不動産があり、将来売却を検討するための出口戦略として土地活用したい」「自宅兼用の賃貸住宅を建てて、自宅建設の費用削減をしたい」など、さまざまな目的が考えられます。
このように、ひとことで土地活用と言っても、その目的はさまざまです。目的によって土地活用の手段は異なりますので、目的に明確にすることが何よりも大切なことです。
大和ハウスグループは、戸建住宅、賃貸住宅、マンション、流通店舗、医療介護施設など、幅広い事業領域を持っていますので、お客様の目的にあったソリューションを提供できます。
土地活用は、世代を超えて長期に渡って行うことになります。大和ハウスグループは、地域や社会のニーズに対応しながら、お一人ひとりと長期にわたってパートナーであり続けます。
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