街づくりにおいて重視される要素は、時代とともに変化しています。
今のご家族に求められる暮らしやすい街づくりについていくつかの観点で解説します。
庭や門塀、アプローチ、車庫など、建物の周りにあるものを指す「外構」。建物と同様、外構にもトレンドがあり、住む人のライフスタイルや社会的なニーズが反映されます。
大型の分譲地の場合、統一感のある街並みを形成するため、外構デザインに一定のルールが設けられます。昔の外構計画は塀や柵などで土地の周りをしっかり囲うクローズド外構が主流でしたが、近年はオープン外構がほとんどを占めています。建築費を抑えられることも理由の一つですが、オープン外構だと不審者が隠れる場所がなく、防犯上安心ということで支持されている面もあります。
また、コロナ禍の影響で自宅で過ごす時間が増えたことから、ウッドデッキや家庭菜園スペースなどへのご要望が増加しています。SDGsの観点から生物多様性の保全に貢献できる在来種の庭木を選ぶというルールも、かつてはあまり見られなかった傾向です。
木や草花の水やりを子どもと一緒に行ったり、庭木の手入れについて住民同士で会話をしたりと、庭はコミュニケーションのきっかけも与えてくれます。分譲地を選ぶ際には、ぜひ、街並みや外構も含めて、ご検討ください。
ダイワハウスでは、新しい暮らしのニーズに応える街づくりを推進しています。
ここでは、セキュリティやコミュニティ形成などに配慮した分譲地の最新事例をご紹介します。
※全ての分譲地で採用されているわけではありません。
防犯
街全体を見守る防犯カメラや
街路灯・門柱灯の工夫
セキュリティに対するニーズはますます高まると考えられます。一部の分譲地では、街全体を見守る防犯カメラのほか、各住戸の門柱にもセキュリティインターホンを採用し、街路灯に加えて玄関前の門柱にも明かりを設置するなどして、セキュリティに配慮しています。
宅配ボックス
荷物の受け取りを非対面で完了。
社会問題の解決にも貢献する設備
在宅時も不在時も、荷物を非対面で受け取れる宅配ボックスは、暮らしに便利な設備の一つです。ダイワハウスの一部の分譲地では、全戸に標準採用しています。便利な暮らしをかなえるとともに、社会課題である再配達の削減にも貢献します。
植栽
在来種を選ぶことで
地域の生き物の多様性を守る
その地域に昔から自生している樹木(在来種)を庭木に選ぶことで、鳥や昆虫などを含む生態系を守り、生物多様性の保全に役立つ庭になります。ダイワハウスの分譲地では、可能な限り公園や各住戸のメインツリーやサブツリーに在来種を選定しています。
コミュニティ形成
地域の伝統や文化をきっかけに
住む人同士のコミュニケーションを創出
住民同士が愛着をもって育んでいくことで、街はより住みやすくなり、防犯面でも安心できる街になります。ダイワハウスの分譲地では外構計画に地域の伝統文化をモチーフにしたモニュメントを採用するなどして豊かな景観をつくり、住む人の誇りとなるような工夫をしています。
アドバイス
大和ハウス工業株式会社
東日本住宅設計室
舘 智徳