2022/11/02
ニュースレター
大和ハウス工業株式会社
代表取締役社長 芳井 敬一
大阪市北区梅田3-3-5
■大和ハウスグループ海外3カ国目の製造拠点
ドイツでモジュラー建築の製造拠点開設 |
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)のグループ会社であるDaiwa House Modular Europe B.V.(ダイワハウスモジュラーヨーロッパ、本社:オランダ王国(以下、「オランダ」)モントフォールト市、(以下、「DHME」))は、ドイツ連邦共和国(以下、「ドイツ」)で施設管理や運営等を行うCapital Bay Group SA(キャピタルベイグループ、本社:ルクセンブルク大公国ルクセンブルク市)と合弁会社「Daiwa House CB B.V.」(ダイワハウスシービー(以下、「DHCB」)本社:オランダモントフォールト市)を2022年8月29日に設立しました。DHCBは、2022年10月12日にドイツの既存工場を取得し、2023年春よりモジュラー建築(※1)の工場を稼働します。
なお、大和ハウスグループの海外での製造拠点は、中国、オランダに続き、3カ国目となります。
※1. 工場でユニットを作って、現場で組み立てる工法。
【フュルステンヴァルデ工場】 |
大和ハウスグループは、2022年4月に「第7次中期経営計画(2022年4月~2027年3月)」をスタート。グローバルで事業を加速させるため、25の国と地域(※2)で地域密着型の事業を展開し、海外事業において2026年度には売上高1兆円、営業利益1,000億円を目指しています。 欧州においては、当社が培ってきた工業化住宅や高品質、短工期のノウハウを活かし、欧州で必要とされる住宅を供給するため、2020年3月にDaiwa House Europe B.V.(ダイワハウスヨーロッパ)を設立。欧州初進出を遂げ、2021年1月にはオランダでモジュラー建築の販売およびレンタルを手掛けるFlexbuild Holding B.V.(フレックスビルドホールディング、現:DHME)をDaiwa House Europe B.V.の子会社としました。 このたびドイツに開設する工場は、DHCBが首都ベルリン郊外のフュルステンヴァルデ市にある敷地面積約10万㎡、総延床面積約2万5,000㎡、計2棟からなる元鉄工所の工場を取得し、大幅にリニューアルするもので、2023年春に稼働開始する予定です。 ※2. ドイツ含む。 |
●工場開設の背景 ドイツは、移民や難民を積極的に受け入れるなど、人口が増加している一方で、住宅が不足し、職方不足や建築資材価格の高騰などが深刻化しています。ドイツ連邦統計局によると、同国の新設住宅着工戸数は、2020年については年間約30万戸と供給が不足していたため、ドイツ連邦政府は2021年11月に年間40万戸の新設住戸の供給を目指すことを発表しました。 DHMEは、ドイツでの建設において、オランダの自社工場より鉄骨ユニットを生産・輸送し対応してきましたが、旺盛な需要に対応するため、このたびドイツに製造拠点を開設することとなりました。主なターゲットは、需要が多く見込まれる高齢者施設ですが、不足している集合住宅や学生寮等にも提供していきます。 モジュラー建築は、環境の整った工場内で、品質の安定した鉄骨ユニットを生産し、現場で組み立てるため、短工期で施工ができるとともに、廃棄物を工場内にて再利用が可能で、建設廃棄物を削減できます。また、使用した鉄骨ユニットは分解して再利用が可能なことから、在来工法と比べてCO2排出量を約50%削減でき、環境に配慮した循環型経済に貢献します。
1.「フュルステンヴァルデ工場」について 当工場は、元鉄工所の工場で、敷地面積約10万㎡、総延床面積約2万5,000㎡、計2棟からなる建物をリニューアル。鉄骨ユニットの生産量は、2023年春の稼働開始時において年間2,500ユニット規模となる予定です。 立地は、ドイツの首都ベルリン中心地から東へ約60km(車で約1時間)にあるフュルステンヴァルデ市に位置し、利便性が高いことに加え、約1km圏内には住宅地が広がり、最寄りの鉄道の駅から約1.5kmと周辺住民の雇用の面でも優れた場所に位置しています。 |
2.スケジュール 2022年 8月29日 合弁会社「Daiwa House CB B.V.」設立 2022年10月12日 既存工場取得 2022年11月上旬 リニューアル工事開始 2023年春 工場稼働(予定) |
3.建物概要
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■「Daiwa House CB B.V.」概要
■「Daiwa House Modular Europe B.V.」概要
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以上