床は、家の中でも歩いたり腰を下ろしたりと、常に触れている場所。
みなさんは日頃、どんなお手入れをしていますか?
フローリングやクッションフロアなど素材もさまざまで、
汚れの種類によってお手入れの方法も異なり、迷うことも多いはず。
そこで、床の素材別お手入れ方法や、汚れの種類別対処法の基礎知識をお伝えします。
年末の大掃除をしそびれた方も気持ちよく春を迎えましょう。
床の素材別・お手入れ方法
フローリング
- 掃除機でゴミを吸い取った後、乾いたぞうきんで拭き掃除します。または、モップをかけてもよいでしょう。
- 汚れが気になったり、床がザラつくような時は、掃除機をかけたあとに固く絞ったぞうきんで水拭きをします。
- ツヤがなくなってきたら、ワックスがけをするとツヤがよみがえります。ただし、フローリングによってはワックスがけをしない方がよいものもあります。商品説明書を確認してから行いましょう。
クッションフロア
- 掃除機でゴミを吸い取った後、固く絞ったぞうきんかモップで水拭きします。
- 汚れが気になる時は、中性洗剤を薄く溶かした水を固く絞ったぞうきんで拭き、さらにきれいなぞうきんで水拭きをして洗剤分を拭き取ります。
タイル
- 室内(リビングやキッチンなど)の場合、固く絞ったぞうきんで水拭きします。
- 玄関土間の場合、ホウキで土埃を払った後、固く絞ったぞうきんで水拭きします。ぞうきんが引っかかるようなタイルの場合、水をかけてデッキブラシやたわしでこすり洗いをして、その後汚れた水を拭き取ります。
- 汚れが気になる時は、中性洗剤を薄く溶かした水を使い、ぞうきんがけやブラシがけをします。
- 目地の汚れは放置すると染み込んで取れにくくなるので、早めに拭き取ります。
「フローリング」汚れの種類別・対処法
フローリングに水や食品、薬品などをこぼすと、シミや変色の原因になります。汚れの種類別に対処法をまとめましたが、すぐに拭き取るのが原則です。
なお、フローリングの種類によっては、下記以外のお手入れ方法が適している場合もありますので、取扱説明書を確認してから行ってください。
水濡れ
乾いた布で拭き取ります。長時間水に濡らしたままで放置すると、変色・シミ・割れの原因になります。
クレヨン、マジック、インクなどの汚れ
中性洗剤、またはアルコール、ベンジンなどを塗布したぞうきんを固く絞って拭き取ります。放置するとシミになります。
各種薬品、調味料の汚れ
強アルカリ性洗剤(漂白剤・カビ取り剤など)や、酸性洗剤(トイレ用洗剤など)、調味料などがこぼれると、色あせやシミになります。固く絞ったぞうきんか中性洗剤を含ませたぞうきんで、すぐに拭き取ります。
毛染め剤、靴墨、家庭用パーマ液などの汚れ
この種の汚れは取れないため、使用する時は、必ずフローリングの上にカバーをするようにしましょう。
ペットの排泄物
ぞうきんなどで排泄物を拭き取り、別のきれいなぞうきんで水拭きをします。放置するとシミや変色の原因になります。ペット用トイレの周囲にはマットなどを敷いて、あらかじめ保護しておくと良いでしょう。
高温のもの
万一、火のついたタバコを落とした場合、即座に取り除きます。焦げ跡は取れません。ヤニはアルコールを含ませた布で拭き取ります。また、アイロンなどをフローリングの上に直接置くと、床表面の損傷の原因になるので避けてください。
まとめ「拭き掃除」をすることで清潔を保とう
日頃のお掃除は、掃除機やモップで済ませているという方は多いでしょう。立ったままでサッとかけられるので、足腰の負担も少なくラクですよね。でも、たまにぞうきんがけをすると、黒い汚れがごっそり取れるはずです。毎日歩く場所ですから、知らないうちに目に見えない汚れがたまっているのです。ダイニングやキッチンには、食べこぼしや調味料のはね汚れなどもあります。
床のべたついた汚れの原因は、主に足汗と雑菌ということがわかっています。人間の足の裏には汗腺と呼ばれる汗を出す器官が密集しており、素足で床に触れると皮脂や汗が床に擦り付けられて、これをエサにした雑菌が繁殖します。この汚れは掃除機では取れないので、定期的な水拭きが大切になります。
また、食べこぼしの汚れも掃除機では取れません。べたつき、ざらつきを感じるようになる前に、定期的な拭き掃除が必要なのですね。
出典:朝日ウッドテック株式会社「木質フロア 床のお手入れの手引き」