共働き夫婦の「家事」に関する意識調査
公開日:2017/05/24
夫の気持ちは「3割負担」も、実働は「1割」仕事だけでなく「家事にも共働き」の気持ちを!
アンケートの結果、夫婦の家事参加に対するお互いの意識のギャップだけではなく、そもそも「家事」の定義についても夫婦で異なる実態などが浮き彫りになりました。今や「出産後の仕事復帰」が女性にとっても当たり前の選択肢となりながら、いまだに孤軍奮闘、「家のこと」を頑張る女性たち。調査の結果と共に、有識者の方のアドバイスなどをご報告します。
【調査結果トピックス】
■「やってるつもり」!?夫の家事参加率、夫「3:7」→妻「1:9」と大きなギャップ
妻で最も多い回答は「夫1割:妻9割」と家事参加の割合を応えているにもかかわらず、夫は「夫3割:妻7割」と、大きな隔たりが。「共に働いている」にもかかわらず、家事では大きな負担格差が。
■夫が家事とも思ってない「名もなき家事」の存在・・・「家事の定義」そのものに夫婦のギャップあり
一般的にどこの家庭でもやっている家の仕事30項目について、「家事と思うか」を聞くと、18項目で妻の家事認識が高く、逆に、夫が多い項目は11項目。夫が家事だと認識していない「名もなき家事」の存在が明らかに。
■これでも「3割参加」?「家事を妻よりも多くやってる」割合、夫「1割」
家事30項目のうち、「実際にやっている」割合は9割で妻の方が多く、夫の方が多いものはわずか4項目と1割程度。
■「分かっちゃいるけどやってない」!?夫の家事への「認識」と「実践」にも大きな差が
夫は「アイロン掛けをする」で、86.3%の人が認識も、実行しているのは30.3%。「脱いだ服をしまわない」、「脱いだ靴を並べない」など基本的なことすらしない夫が、一定の割合いることも。
■「名もなき家事」の負担は9割がやっぱり「妻」
「名もなき家事」を一番やっているのは妻が86.5%と圧倒的に1位。妻自身も96.3%が「妻(自分)」と回答。フリーアンサーからは自分のことすらできていない、夫に対する不満の声が。
■「母の日」への期待・・・「普段の家事からの解放」を望むも、応える夫はわずか。
「母の日」にしてほしいことは、「感謝の言葉」がトップ。その他上位には「一人の時間を作ってくれる」、「家事全般の代行」、「夕食を作ってくれる」など、「家事負担の肩代わり」を望むも、実現してくれる夫の割合は1割以下。
※「名もなき家事」とは:どんな家庭でもある「やらなければならないこと」でありながら、「家事として認識」され難い「家事」について当社で命名。「脱いだ服を片付ける」、「洗濯物を畳む」、「脱いだ靴を揃える」など。
【調査の背景】
ダイワハウスは、住んでいる皆さまの快適な生活を守る、「安全・安心」な住まいを追求してきました。社会の変化とともに、結婚および出産後も働き続けることは、女性のライフスタイルにおいても当然あるべき「選択肢のひとつ」となっています。しかしながらそれと同時に広まるべき、男性や他の家族も参加する「家事の分担」は、いまだ平等に実現されていると言えず、課題として残っているのが現状です。「イクメン」や「主夫」などの言葉だけがブーム的に広がるだけで、なかなか解決できないこの難題に対して、解決をサポートする「家づくり」を目指してきました。
当社では、女性社員が中心となり推進してきた社内プロジェクトにおいて、夫と妻の意識の違いにより、実際に妻が「やらざるをえない」にもかかわらず、夫が認識していない家事、「名もなき家事」が存在することに気が付きました。
そこでまずは、「お母さんに感謝する日」とされる5月第2週日曜の「母の日」を前に、妻と夫の家事に対する意識の違いについて調査を実施することで、名もなき家事やコミュニケーションの不足が、妻の負担をより大きくするなど、苦しむ妻の姿が見えてきました。本調査結果を通じて、女性たちの辛い現状を認識していただき、解決に向けて「話し合うこと、気持ちを共有すること」と、「母の日に限らず、感謝をすること」で、「外も、中(仲)も強い家づくり」につながればと考えております。
■調査の概要
調査名:「20代から40代の共働き夫婦の“家事”に関する意識調査」
実査時期:2017年4月15日(土)~2017年4月16日(日)
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~40代で同居のお子様をお持ちの共働き夫婦
回答者数:20代男性100名、30代男性100名、40代男性100名、
20代女性100名、30代女性100名、40代女性100名、計600名