犬と暮らす家がつくりたい!
犬と快適に暮らすための設計図ができた!
どんなところに家が建つのか?
営業担当の間宮さんと建設予定地の下見へ
撮影場所:まちなかジーヴォ東川口(平成26年11月撮影)
家を建てるときに土地は重要な要素になってくる。広さはもちろん、方角、日当たり、道路の向きなどによって制約もある。それらの条件の中で、限られたスペースをいかに有効に活用するかがプランづくりの鍵でもある。
写真右奥が北で、道路に面している。右側から手前には住宅街に入る通路になっているが、行き止まりなので住人以外の車の往来はない。そして写真左側には少し奥まったスペースがあり、ここも今回の土地に含まれている。本来は四角に近いほうがいろいろ考えやすのかもしれないが、このはみ出した部分はどう使うべきか。
奥まったところに、使いどころに悩むスペースがあった
玄関から道路への導線をいろいろとシミュレートしてみる
この土地を見て私が出した要望は「玄関は道路側にしないでください」ということだけ。犬がいる場合、玄関を出てすぐ道路なのは避けたい。万が一飛び出したときに危険だし、リードをつけていても車の往来が激しい道路は何かと気を使う。ちょっとくらい不便になってもいいから、玄関は道路と離してもらうようお願いしておいた。これらの条件を踏まえたうえで、チームジーヴォから上がってきたプランを見てみよう。
プラン提案の全貌を紹介
まず1階の図面がこちら。さきほどの写真は、この図面の下から上に向かって撮影したもの(上が道路に面している)。ご覧のとおり、玄関は道路に面していない。門を入っていくと、要望として伝えていたペット用のゴミストッカーが設置してある。散歩から帰ってきたとき、ここにウンチが捨てられるようになっているのだ。
- ※掲載の間取り・外構・植栽図は設計図書を基に描き起こしたもので実際とは多少異なる場合があります。
- ※車・家具・家電・備品等は価格に含まれません。
さらに玄関へ入る動線とは別にウッドデッキとその奥にあるドッグランへつながっている。ウッドデッキの脇には足洗場もあり、ここで散歩から帰ってきたり、ドッグランで遊んだ後に犬の足を洗うことができるようになっている。使い道に悩んでいた奥まったスペースをドッグランにするとは驚きだった。軽自動車1台分ほどしかないが、小型犬なら十分喜ぶ広さだろう。南向きで日当たりもよさそうだ。
その他、1階には主寝室と水廻りがあるが、階段が少し広く緩やかになっていたり、犬用水飲みスペース6があったり、犬が見れる高さのお出迎えお見送り用小窓があったりと細かい配慮がされている。うーん、さすが。これまでの取材で伝えていた希望がきちんと反映されている。2階と3階はどうなっているのだろうか?
図面を見ながら説明を受ける。家づくりが始まることを実感する
人間の動線とは別に犬のくつろぎスペースを
- ※掲載の間取り・外構・植栽図は設計図書を基に描き起こしたもので実際とは多少異なる場合があります。
- ※車・家具・家電・備品等は価格に含まれません。
2階はリビングダイニングを広めにとってあり、キッチンへの犬の出入りを制限できるペット用ゲートが設置されたL字型キッチン、南側は犬用のインナーテラスになっている。インナーテラスの低い位置に窓も設けてあり、犬がくつろぎながら外を眺められるようになっていた。低い位置の窓は、まちなかジーヴォ訪問でリクエストをしたものだったが、何よりこのインナーテラスが人間の動線ではないところがいい。また、人間目線でいうと、希望していたテレビ裏のリビング収納があるのも嬉しい。
そして3階には洋室が2つあり、ちょっとしたスタディコーナーもある。スタディコーナーの脇にも犬用スペースがあり、直接ベランダに出ることもできる。なかなか素晴らしいプランではないですか。とはいえ、こうして図面だけ見ていても、実際にどうなるのかイメージしにくい部分もある。
人の導線とは異なる、犬用のスペースが確保されているのがうれしい
そんなこと考えていたら、よりイメージしやすいように3D映像を見ながら説明をしてくれるという。そんなわけで続きます。
いぬのきもち編集室eyes
穴澤さんのリクエストが見事に反映された、チーム・ジーヴォの皆さんのプラン提案。現地を下見した際に悩んでいたスペースにドッグランを設置していたことにはビックリ。『いぬのきもち』2014年11月号の特集「犬目線で考える! イタズラしたくなるのはこんな家」にも、イタズラ問題解決のため、ふだんからやっておきたい対策として犬のエネルギーを散歩や遊びで発散させることが効果的と紹介しています。敷地内に適度に遊べるスペースがあれば、そこでエネルギーを発散させてあげることで家の中でのイタズラ予防にもつながりそうです。
その頃の大吉と福ちゃんは…
- ※「まちなかジーヴォ」とは
全国の“まちなか”に建つ、地域密着型のオープンハウス。近隣の街並みや、現実的な大きさの土地にあわせて設計を行っているので、実際の住まい作りの工夫や考えが注ぎ込まれている。 - ※「いぬのきもち」とは
愛犬との毎日をもっと楽しく、ステキに過ごす為の、雑誌とふろくのセットの生活総合誌です。毎月、直接ご自宅にお届けいたします。
作者プロフィール
穴澤賢(あなざわまさる)
1971年大阪生まれ。犬猫と酒と音楽と釣りこよなく愛するフリーランスのライター。著書に「ひとりと一匹(小学館文庫)」、「またね、富士丸。(集英社文庫)」、絵本「明日もいっしょにおきようねー捨て猫でかおのはなし(草思社)」、CDブック「Another Side Of Music(ワーナー・ミュージック・ジャパン)」などがある。
連載:いぬのきもちねこのきもちWEB「穴澤賢の犬のはなし」
大吉(オス・3才)
2011年8月17日生まれ。茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれたミックス。「いつでも里親募集中」というWebサイトを経て穴澤家へ。雷と花火と暴走族が苦手。海も特別好きではない。
福助(オス・1才)
2014年1月11日生まれ(推定)。千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。保護される前の経歴は不明のミックス。やんちゃで暴れん坊。大吉のことが大好きで、いつもくっついては大吉にうざがられている。
犬と暮らす家がつくりたい!
はじめに
家を建てる準備
プランや仕様を決める
- vol.5 チームジーヴォからのプラン提案 ~その1
- vol.6 チームジーヴォからのプラン提案 ~その2
- vol.7 獣医師の視点でプランをチェックしてもらおう
- vol.8 内装(インテリア)を決めよう!
建設中
完成
まとめ