まちなかジーヴォ×いぬのきもち犬と暮らす家がつくりたい！vol.12：完成した家を検証してもらおう！

さまざまな犬の飼い主の視点で

まずは外回りから。門を開けて玄関までの階段の傾斜はかなりゆるやかにしているので、こむぎちゃんのような小型犬でもしっかり上り下りできるようだった（こむぎちゃんは4.3kgで柴の中でもかなり小柄）。きよさんからもこんなコメントが。

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  素敵な門を入って右手にあったのは可愛いメールBOX？でも低いし……と思ったらウンチ入れでした。燃えるごみ日にそのまま出せるならまとめて捨てられるのでいいですね

そう、実はこの前は触れていなかったが、家の外にはウンチ入れを設置している。これで家の中に専用のゴミ箱を置かなくていい（夏場はけっこうニオウことがあるので）。

そしてウッドデッキと小さなドッグラン。大型犬には窮屈だが、少し用を足したりするのにはいいかもしれないと設置してみたが。

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  広くはないですが、小型犬の運動やちょっとした気分転換によさそうです。愛犬が年老いたとき、外でしか用を足さないコにはここで排泄をさせることができるので便利だなぁと、シニア犬の飼い目線から思いました

続いて家の中へ。玄関収納が多いのは、おそらくどの飼い主さんにとっても嬉しいのではないかと思う。

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  足元にはコンセントの差し口もあり、電動アシスト自転車の充電に使ったりできるそう。私も愛用していますが、坂道の多い地域では電動アシスト自転車に乗る人が増えているのでこれは便利

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  玄関を上がりすぐ横のシューズボックスの下の方には小窓が。ワンちゃんが外の様子を見られる窓だそうです。これは階段の踊り場にもありました。外を眺めるのが好きなワンちゃんにはよいですね

特にこだわった床と階段は？

今回の家づくりで最後まで悩んだ階段と床材。はたして小型犬にもやさしいものになっているだろうか。

シリコンコートを施している床を確かめるきよさん

続いては2階のリビングを見ていただいた。

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  この階の床材はコルクを加工した特別なものだそうです！クッション性が優れていてもちろん滑りにくくなっています。色も落ち着いていて、これなら汚れも目立たなそう

リビングの隅につくったワンコゾーンについてはどうだろう。

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  床はほかと違い少しひんやりしていて夏の暑い日にはクールダウンができそう。窓が下にもあって犬目線でも外を眺められるし、光が入るので日向ぼっこもできますね

人間もより快適に

コンセプトは「犬と快適に暮らす家」だが、人間だって暮らしやすいほうがいいに決まっている。そこで気を配ったのは、とにかく収納を多くするということだった。そのほかにも、私は料理もするので、使いやすいキッチンを目指した。

きよさんと共に、女性目線でキッチンまわりを確かめる私

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  十分な広さのパントリーもあり、とにかく収納がたーくさん！置き家具の食器棚なんていらないくらいで、これはとっても魅力です。L字型のキッチンも使いやすそうですし、調味料などを置ける棚もおしゃれ♪

キッチンカウンターのダイニング側も収納スペースになっている

ひと通り家の中を案内した後で、きよさんに感想を伺ってみた。

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  犬飼いにとって一番重要なのは床が滑らないことです。次に段差が少ないこと。3番目は、抜け毛などの掃除のしやすさです。さらに日当たりがよい場所があると嬉しいです。小型犬や超小型犬にとっては階段の段差が若干高いかなとは思いましたがチワワなどの小さい犬は抱っこして昇り降りする場合が多いので、これぐらいで十分です。小さいお子さんやご年配の方がいらっしゃるご家庭も、階段の段差や床が滑りにくい・クッション性などは重要なポイントですね

とにかく収納が多いのがありがたい！
窓がたくさんあって明るい！
床は掃除がしやすい！
壁紙も場所によって色が付いていたりタイルだったりでおしゃれ！

きよさんは、そんな感想も教えてくれた。

何より、小型サイズでシニア期（8才）のこむぎちゃんにもやさしい家のようで、とりあえずほっとした。今回訪問した感想について、柴犬こむぎの小悪魔日記でも紹介されるので、チェックしてみてください。

その頃の大吉と福ちゃんは…こむぎちゃんとコミュニケーション…中？

いぬのきもち編集室eyes

一般的にシニアと呼ばれる犬の年齢は8才から。犬の8才は人でいえば51才(小型犬)～57才(大型犬)くらい。『いぬのきもち』2015年4月号の特集「一生使える愛犬お世話計画」でも、8才からは人でいう定年準備期間として観察の目を切り替えることを推奨しています。見た目は元気でも、体は少しずつ衰えてきているもの。足や腰に衰えが出てくることが多いシニア犬こそ、「犬と暮らす家」の滑りにくい床や緩やかな階段は嬉しい工夫でしょう。愛犬の「健康寿命」をのばすためにも、室内環境が整っている「犬と暮らす家」の設備は多くの方に知ってほしいと感じました。

まちなかジーヴォ東川口

※掲載の写真は平成27年6月に撮影したものです。
※写真内の家具・家電・備品等は価格に含まれません。

次回は…　夢の家づくりを終えて

そして次回はいよいよこの連載も最終回。総まとめです。

• ※「まちなかジーヴォ」とは
  全国の“まちなか”に建つ、地域密着型のオープンハウス。近隣の街並みや、現実的な大きさの土地にあわせて設計を行っているので、実際の住まい作りの工夫や考えが注ぎ込まれている。
• ※「いぬのきもち」とは
  愛犬との毎日をもっと楽しく、ステキに過ごす為の、雑誌とふろくのセットの生活総合誌です。毎月、直接ご自宅にお届けいたします。
  https://pet.benesse.ne.jp/dog.html

取材協力

きよさん（こむぎ母）

小さな頃から動物に囲まれ育ち、今はこむぎの他、ハムスター2匹、ハリネズミ2匹、マメルリハインコ2羽と生活中。ブログでは。ときどき動物同士の異業種交流も描かれる。

連載：いぬのきもちねこのきもちWEB「柴犬こむぎの小悪魔日記」

こむぎ(メス・8才・柴)

2007年1月26日生まれ。体重4.3キロの小柄な女王様。
名前の由来は『体が小さくて小麦色だったのと「食べ物の名前をつけると元気で長生きする」と聞いたことがあったから』。

作者プロフィール

穴澤賢（あなざわまさる）

1971年大阪生まれ。犬猫と酒と音楽と釣りこよなく愛するフリーランスのライター。著書に「ひとりと一匹（小学館文庫）」、「またね、富士丸。（集英社文庫）」、絵本「明日もいっしょにおきようねー捨て猫でかおのはなし（草思社）」、CDブック「Another Side Of Music（ワーナー・ミュージック・ジャパン）」などがある。

連載：いぬのきもちねこのきもちWEB「穴澤賢の犬のはなし」

大吉（オス・3才）

2011年8月17日生まれ。茨城県で放し飼いの白い犬（父）とある家庭の茶色い犬（母）の間に生まれたミックス。「いつでも里親募集中」というWebサイトを経て穴澤家へ。雷と花火と暴走族が苦手。海も特別好きではない。

福助（オス・1才）

2014年1月11日生まれ（推定）。千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。保護される前の経歴は不明のミックス。やんちゃで暴れん坊。大吉のことが大好きで、いつもくっついては大吉にうざがられている。