犬と暮らす家がつくりたい!
実際の暮らしをイメージして考える
右からTeam-xevoの内田眞里江さん、大吉、福助、穴澤
内装決めは、大吉と福助もサポート!
さて、ほぼプランができあがったところで、次は外装や内装に加え、キッチンや洗面台など設備の仕様を決めていくことに。そして最大の難問であった床材もここで最終決定しなくてはならない。はたしてチームジーヴォの皆さんと私が選択したものは。
Team-xevoの池田京子さん(写真左)、内田眞里江さん(写真中央)、間宮裕二さん(写真右)とプランを相談中
実はプランは修正していた
内装や設備の話に入る前に、ひとつ付け加えておきたいことがある。というのも、実は5回目の記事で掲載したプランは最初に提案されたものではなく、3D映像での検討や獣医師さんとの面談を経て修正を加えた最終図面であるということ。
- ※掲載の間取り・外構・植栽図は設計図書を基に描き起こしたもので実際とは多少異なる場合があります。
- ※車・家具・家電・備品等は価格に含まれません。
シューズボックスをより大容量に
最初のプランでは腰くらいまでの高さだったが、たくさん靴を持っているであろう女性の方を考えて天井まであるものに変更。
寝室に大容量のウォークインクローゼットを
寝室の収納がやや少ないと感じたため、これも洋服が多いご家族を想定して収納を増やしてもらった。
洗面室に室内物干を追加
洗濯物を干すたびに3階のベランダに行くのは面倒だと感じたため、日当たりのいい洗面台に洗濯物が干せるよう室内物干を設置。外出中に急な雨がふっても問題ない。
当社施工例(現地と同一のものです)
足洗い場の位置を変更
当初はウッドデッキの奥を想定していたが、散歩のたびにそこまで行かなくていいように入口側に変更。
2階リビングの犬用トイレスペースの天井を少し低くし周囲も工夫
獣医師さんの話で犬は暗くて落ち着いた空間を好むと聞いたため、犬が落ち着ける場所に少し穴ぐら感を演出。
家のプランを練るときは一発勝負で決めるのではなく、2度、3度と繰り返しながらより自分たちが快適に暮らせるようブラッシュアップさせていく。具体的なアイデアがなくても、何となくでいいから自分のイメージを伝えればチームジーヴォの皆さんがいっしょに考えて提案をしてくれるので、遠慮せずに自分の要望を伝えよう。
打合せ中、福助は展示場を探険していた
滑りにくく掃除がラクで染み込まない床材があった!
床材のサンプルの上を大吉と福助に歩かせて感触を確かめる実験中
今回の家づくりでもっとも頭を悩ませていた床材。コーティング加工を施したフローリング、木材、石膏タイルなど、チームジーヴォの皆さんと何度も相談した結果、最終的に選んだのはコルク素材。それもただのコルクだと掃除がしにくく、水も染み込みやすいが、なんと防水加工がしてあるコルク材があったのだ!
写真手前、焦げ茶色のサンプルが我々が求めていた床材だった!
これは犬にとっても人にとってもありがたい。滑りにくいし、クッション性もある、そして掃除も楽で、水も染み込まない!そんなわけで、最終的に2階のリビングはこのコルク材に決定した。
悩みに悩んで、ようやく床材が決まった!
さらに階段には別のコルク材を埋め込むことにした。これにより、犬が階段を上り下りするときの足への負担を少しでも減らし、より長く自らの足で歩いて欲しいという願いを込めて。
インテリアは自分の好みを伝えよう
続いて、いよいよ外装や内装(インテリア)などの細かいことを決めていく。これもプランづくりと同じように、自分の要望をしっかり伝えることが大切。チームジーヴォには必ずインテリアコーディネーターが参加しているので、迷いがあれば相談しながら決めていくこともできる。選んだ後はシミュレーションした画像も見せてもらえるのでイメージしやすい。着せ替え感覚ではないが、この色はどうだろう?あの色は?と楽しみながら考えることができた。
続いて、いよいよ外装や内装(インテリア)などの細かいことを決めていく。これもプランづくりと同じように、自分の要望をしっかり伝えることが大切。チームジーヴォには必ずインテリアコーディネーターが参加しているので、迷いがあれば相談しながら決めていくこともできる。選んだ後はシミュレーションした画像も見せてもらえるのでイメージしやすい。着せ替え感覚ではないが、この色はどうだろう?あの色は?と楽しみながら考えることができた。
写真左:決める項目は多いが、家は一生モノだけにこだわりを持ちたいところ 写真右:まちなかジーヴォ東川口
いぬのきもち編集室eyes
犬も人と同じように暮らしの中でストレスを感じることがあります。いぬのきもち2015年3月号の特集「見逃さないで! ストレス病」では、犬がストレスを感じると胃炎や脱毛症、腸炎などを起こすおそれがあると紹介しています。犬がストレスをためないようにするには、環境が大切。「犬と暮らす家」のように、落ち着けてくつろげる空間があると犬も安心します。
その頃の大吉と福ちゃんは…「ちょっぴり疲れて休息中」
事前にカタログをお借りして気に入ったものをチェックしていたので、それを伝えながら決めていった。「犬と暮らす家」は私が住むわけではないが、自信をもってお届けできる家にしたいので、外壁から壁紙選びにいたるまで、じっくり時間をかけながら真剣に選ばせてもらった。さて、どんな家が完成するのか。次回は、建築が始まった現場を見学させてもらいます。
ところで、今まで犬が快適に暮らす家を目指してきたこの企画、猫の飼い主さんがプランを見てどう思うのか気になるところ。もしかすると犬の飼い主とは違うこだわりがあるかもしれない。そんな疑問を解消すべく、実際に猫の飼い主さんにお話を聞いてみることにしました。
- ※「まちなかジーヴォ」とは
全国の“まちなか”に建つ、地域密着型のオープンハウス。近隣の街並みや、現実的な大きさの土地にあわせて設計を行っているので、実際の住まい作りの工夫や考えが注ぎ込まれている。 - ※「いぬのきもち」とは
愛犬との毎日をもっと楽しく、ステキに過ごす為の、雑誌とふろくのセットの生活総合誌です。毎月、直接ご自宅にお届けいたします。
作者プロフィール
穴澤賢(あなざわまさる)
1971年大阪生まれ。犬猫と酒と音楽と釣りこよなく愛するフリーランスのライター。著書に「ひとりと一匹(小学館文庫)」、「またね、富士丸。(集英社文庫)」、絵本「明日もいっしょにおきようねー捨て猫でかおのはなし(草思社)」、CDブック「Another Side Of Music(ワーナー・ミュージック・ジャパン)」などがある。
連載:いぬのきもちねこのきもちWEB「穴澤賢の犬のはなし」
大吉(オス・3才)
2011年8月17日生まれ。茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれたミックス。「いつでも里親募集中」というWebサイトを経て穴澤家へ。雷と花火と暴走族が苦手。海も特別好きではない。
福助(オス・1才)
2014年1月11日生まれ(推定)。千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。保護される前の経歴は不明のミックス。やんちゃで暴れん坊。大吉のことが大好きで、いつもくっついては大吉にうざがられている。
犬と暮らす家がつくりたい!
はじめに
家を建てる準備
プランや仕様を決める
- vol.5 チームジーヴォからのプラン提案 ~その1
- vol.6 チームジーヴォからのプラン提案 ~その2
- vol.7 獣医師の視点でプランをチェックしてもらおう
- vol.8 内装(インテリア)を決めよう!
建設中
完成
まとめ