地域とともに歩み、地域社会から必要とされる企業であり続けるために。
「ヤザキケアセンター/紙ふうせん」は、認知症高齢者向けのグループホーム(1ユニット)と、地域の高齢者の在宅生活をサポートする小規模多機能型居宅介護、介護予防に重点を置いたデイサービス、ホームヘルプサービス、居宅介護支援事業などを組合わせた複合施設で、なかでも「小規模多機能は静岡県下で初めての事例」だそうです。
敷地面積は約750坪(2,475,97m2)で、2階建ての建物床面積は413坪(1階・2階=1,367,941m2)。敷地は広く、建物外観の意匠は瀟洒で、設備の充実もいうまでもありませんが、とりわけ建物の各所、隅々におよんで事業者の強いこだわりがうかがえるところに、並々ならぬ取組みが感じられます。「こんなに立派でいいんですか」と、行政側も建物へのこだわりに驚いたそうです。
小沼功さんはこう話します。「まず自分たちも住みたい、と思えるようなのを作ろうと思いました。地域のお年寄りの方々がここに来て良かったと思えるような環境、そしてここで働く職員がお年寄りの方々と楽しく過ごせるような、そんな居場所にしたかった。利益を考えるより、お年寄りの一人一人がいきいきと健やかに暮らせる環境を作るには、どんな配慮や工夫が必要なのかを考えに考えました。建築雑誌で建物を研究し、設備や空間については介護の実際をよく勉強しました」。
事業に対する会長の考えも「3年間赤字でもいい、利益を考えるより、介護の質を決して落とさないように!」とのことで、それは地域とともに歩む矢崎総業の見識の高さといってよいでしょう。
CASE5
ヤザキケアセンター紙ふうせん