地域とともに歩み、地域社会から必要とされる企業であり続けるために。
介護事業に関わる以前から同社は「地域とともに」をモットーに事業を進めてきたのです。全国各地の子会社はそれぞれの地域に根ざし、その土地土地の人々と親密に寄り添ってきたのです。海外に工場を移転し国内産業の空洞化が叫ばれている時でも、しっかりと地域と共生し、互いに支えあってきた同社の場合、「地域とともに」という言葉は単に掲げるだけの理念ではなく、地域社会との長い間の関わりを通じて企業の隅々にまで浸透している企業文化といえるものなのです。
そんな地域との関わりが、高齢社会を目の前にして介護事業に取組むことになったのは、ごく自然の成り行きだといえるでしょう。
地域の高齢化が問題化する1998年に同社は介護保険の内容を検討し、保険制度の導入とともに女性社員を活用し介護事業に参入することになりました。最初に着手したのは子会社の南四国部品。訪問介護からはじめ、自治体からの委託で地域の高齢者をサポートするようになり、以後、相次いで子会社ごとに介護事業に乗り出すことになります。
南四国部品が「なごみ」という名称で介護サービスを行うほか、現在は長崎部品の「さわやか」、大分部品の「ひまわり竹田」、山口部品の「いきいきサポート」、新潟部品の「あゆみ」、秋田部品の「花☆花」、鳥取部品の「さわやか」、宮崎部品の「きずな」などで、それぞれの地域に応じた介護事業を展開しています。これらの子会社の地域での成果を踏まえ、矢崎総業として取組んだのが今回「Y-CITY」に新築した「ヤザキケアセンター/紙ふうせん」です。
CASE5
ヤザキケアセンター紙ふうせん