外張り断熱と充填断熱の違いについて
公開日:2014/08/01
自然災害に強く、長く暮らすことができる家は、どのような断熱工法を用いているのでしょう。
一般的な木造住宅や鉄骨住宅の場合、断熱方法は構造体の外側に断熱材を入れる「外張り断熱」と、柱と柱の間に断熱材を入れる「充填断熱」とに大きく分かれており、それぞれの断熱方法に特長があります。
外張り断熱は、家中を断熱材ですっぽりとくるむため壁内に結露が発生しにくいのが特長です。柱などの構造躯体の外側にも断熱施工がされることで構造躯体が傷みにくく、住まいが長持ちするという長所があります。短所としては断熱材の外側に外壁を施工するため壁厚が増えることや、充填断熱に比べてコストがかかることなどがあります。
一方の充填断熱は、構造体の太さ一杯に断熱材を施工できるため,分厚い断熱材を使用しての高断熱化などが特長です。短所としては柱の温度変化が大きいため、壁内結露が発生する恐れがあることなどが挙げられます。
どちらかの工法が良いということではなく、それぞれの工法の長所や短所を理解して、断熱性能の確保と壁内結露防止のための綿密な計算と確実な施工がしっかりとされていることこそが重要なのです。