大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

研究成果 建築系

木鋼ハイブリッドブレース

私たちが暮らす地球において、カーボンニュートラルは最優先課題です。そのカーボンニュートラル達成に森林の保全をはじめ、木材の利用促進が欠かせません。木鋼ハイブリッドブレースは、戸建住宅が中心だった木材利用を大型建築物にも適用するために、持続可能な材料である⽊材(集成材)と当社の強みである鋼構造を融合させたハイブリッド技術です。

木鋼ハイブリッドブレースの構成

社会課題(背景)

地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すと宣言しました。そのカーボンニュートラル達成には、「温室効果ガスの排出量削減」と「森林等による吸収作用の保全・強化」が必要であり、当社としてもその両者に貢献していく必要があります。
そのような状況の中、美しく温かみのある⽊材と当社の強みである鋼構造を融合させた木鋼ハイブリッドブレースを開発しました。

技術のポイント

  • 地震力に抵抗する平鋼の芯材を集成材の拘束材で補強することにより、地震時に圧縮力が作用しても座屈せず、優れた耐震性能を発揮できるブレース(筋かい)
  • 鉄骨造でありながら座屈拘束材である集成材を現しにすることができ、木のぬくもりを感じられる空間を演出可能
  • 従来の鋼材やコンクリートを用いた座屈拘束ブレースと比較して、製造時に生じる二酸化炭素排出量を最大で65%低減(※1)
  1. ※1 約5mの当社座屈拘束ブレースを対象として、各ブレースに用いる鋼材や木質材料などの部材の製造CO2排出量より算出(木質材料を使用する場合は、炭素固定効果も考慮)

適用用途

オフィスビル、商業施設、医療・福祉施設

研究員のセカイ

都市空間に安らぎと癒しを。日本の林業に活気を

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