大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

研究成果 建築系

鉄骨造省力化技術「横補剛材省略工法」

横補剛材省略工法は、床スラブ付き鉄骨梁を対象に、床スラブによる補強効果を利用して​​​​​​​、鉄骨梁の横補剛材を省略する工法です。本工法を用いることで、一般に鉄骨梁の横座屈現象(※)を防ぐために必要とされる横補剛材の配置が不要となり、構造安全性を確保しつつ省力化、省施工化できます。(日本製鉄株式会社との共同開発)

  • ※地震力が作用した際、H形鋼の鉄骨梁がねじれながら横に倒れて耐力が低下する現象。

従来工法(左図)と横補剛材省略工法(右図)

社会課題(背景)

一般に、鉄骨造の構造躯体において構造安全性を確保するために柱・梁に対して様々な補強や接合形式が採用されています。しかし、特殊な形式の場合、製作に多大な手間とコストが掛かることもあり、構造安全性を確保しつつ省力化、省施工化できる技術改善が望まれます。
当社では、鉄骨造の省力化、省施工化を図るだけでなく、技術改善により建物の性能向上、品質向上に取り組んでいます。

技術のポイント

  • 床スラブによる補強効果を利用して横補剛材を省略することで、建物の鋼材重量やボルト締付箇所数を削減
  • 横補剛力を考慮した設計が不要となり、小梁および接合部の最適設計が可能
  • 天井懐内の部材を簡素化することで、設備配管の最適配置が可能

実施例

適用用途

オフィスビル、商業施設、物流施設、医療・福祉施設、ホテル・宿泊施設、工場

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