大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

研究成果 建築系

D-TEC BRACE

D-TEC BRACEは、平鋼(芯材)を折り曲げた鋼板にコンクリート(またはモルタル)を充填した鋼コンクリート板(拘束材)で挟み込む構成の座屈拘束ブレースです。圧縮時にも座屈しないため、耐震部材・制振部材どちらの用途としても設計することができます。また、内外装の損傷低減、ブレース本数の低減によるプラン自由度の向上および合理的・経済的な構造設計に寄与します。

D-TEC BRACE

D-TEC BRACEの構成

社会課題(背景)

通常のブレースは、地震揺れによる圧縮時に座屈という問題を避けて通れませんでした。D-TEC BRACEは、神奈川大学の岩田衛名誉教授が開発した座屈拘束ブレースを技術導入した座屈しないブレースです。
2006年に(一財)日本建築センターの評定を取得し、運用を開始しました(耐震タイプ:BCJ評定-ST0142-06、制振タイプ:BCJ評定- ST0161-05)。運用開始から10年以上経った今でも採用が継続している技術です。

技術のポイント

  • 通常のブレース(H形鋼や鋼管など)と異なり、座屈による圧縮耐力の低下が無いD-TEC BRACEは、圧縮耐力を引張耐力と同等に設計可能
  • 地震エネルギーの吸収能力が高いブレースで、保有水平耐力計算時にBAランクの耐震ブレースとして設計可能
  • 制振ブレースとしてエネルギー吸収能力を積極的に活用することで、大地震時に建物に生じる加速度や変形を低減し、建物や家具・什器・設備などの被害を軽減することも可能

外観写真

実施例

適用用途

物流施設、オフィスビル、商業施設、医療・福祉施設、ホテル・宿泊施設、工場

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