大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

研究成果 建築系

低放射折板屋根

暑さの原因である折板屋根からの放射熱※(輻射熱)を80%以上抑制する技術です。折板屋根の下面に「低放射裏貼り材」を接着し、日射熱で高温になった屋根からの放射熱を抑制します。さらに建物の中で働く人の身体的負担を軽減し、安全で快適な労働環境づくりをサポートします。

  • ※放射熱:物体表面から放出される電磁波(遠赤外線)で、高温の物体ほど強い熱を放射します(例:日射、電気ヒーター等)

低放射折板屋根

低放射裏貼り材(屋根下面)

社会課題(背景)

近年、猛暑日の増加により熱中症は社会問題化しています。毎年、様々な地点で過去最高気温を更新し、過酷さを増しています。物流施設や工場で使用される屋根の多くは、鋼板製の折板屋根です。軽量で一定の強度を有し、施工も早いことから、様々な建物で使用されています。しかし熱性能の点では、素材が鉄のため断熱性はありません。夏には、日射で屋根表面の温度が70℃を超えることもあり、高温になった屋根から室内に向かって強い放射熱が発生し、暑さの原因となります。
そこで放射熱を抑制する「低放射折板屋根」を開発し、暑さ対策に取り組みました。

技術のポイント

  • 低放射裏貼り材を折板屋根の下面に貼り付け、暑さの原因である折板屋根からの放射熱を抑制し、建物内の温度環境を改善

概要図

適用用途

物流施設、工場

生きる歓びを分かち合える

社会の実現に向けて。

⼤和ハウス⼯業総合技術研究所に興味をお持ちの⽅へ
私たちと共に、夢ある社会を実現していきませんか?