CFTモニタリングシステム

社会課題(背景)

CFT（Concrete Filled Steel Tube）造は、鋼管内にコンクリートを充填し、構造性能を高めた構造形式で、当社ではホテルや事務所、物流倉庫での採用実績があります。このCFT造では、コンクリートが鋼管柱に均一かつ密実に充填されることが重要です。コンクリートの充填管理方法の一つに、モニタリングシステムによる圧入速度管理がありますが、従来採用してきたシステムは、高機能な一方、導入にかかるコストが採用の壁となっていました。そこで、本開発ではCFT工事における施工管理方法のバリエーション拡充として、現場で採用しやすい簡易なシステムの構築を目指しました。

技術のポイント

コンクリートの圧入速度、現在の充填高さをリアルタイムで確認可能

ポンプオペレータと施工管理者が、同じモニタリング画面を見ながら圧入速度を調整することで、圧入速度管理を省力化。モニタリング画面には、リアルタイムの圧入速度グラフ、充填高さを表示し、特に圧入速度が上がりやすいダイアフラム付近の圧入速度管理を容易に実施可能

コンクリート打ち止め位置を映像で確認可能

打止め位置のコンクリート充填状況をカメラで確認することができ、映像を確認しながら打止め位置の調整が可能

モニタリング画面の共有

同じモニタリング画面を圧入階・打止め階（計測階）で共有し、関係者で充填状況を確認することで、迅速で適切な施工が可能。また、現場事務所や支社・支店などの遠隔地でもモニタリング画面を共有できるため、現場に来られない関係者もリアルタイムで充填状況の確認が可能

適用用途

オフィスビル、物流施設、ホテル・宿泊施設